Apple、「Apple Music」の商標を取得できず〜個人の音楽家と対立
Appleによる「Apple Music」の商標登録が、裁判所により差止めされる事態となった、とReutersが伝えています。
自身のコンサートシリーズのブランドと混同されると反発
米国連邦巡回控訴裁判所は、Appleが、The Beatlesの音楽レーベルであるApple Corpsの先行商標の所有に基づいて、トランペット奏者チャーリー・ベルティーニ氏の「Apple Jazz」商標権に対する優先権を主張することを却下しました。これにより、Appleの「Apple Music」の商標登録申請が阻止されるという、誰も思ってもみなかった展開となりました。
Appleは2015年にApple Musicを開始し、音楽およびエンターテインメントサービスのいくつかのカテゴリをカバーする「Apple Music」の商標を米国内で申請しました。トランペット奏者チャーリー・ベルティーニ氏は、1985年からコンサートの宣伝に使用していた「Apple Jazz」というブランドと混同を引き起こす可能性があるとして、この申請に反対しました。
一度は下されたApple支持の判決が覆されることに
米国商標庁の法廷ではAppleを支持する判決が下されましたが、現地時間4日、連邦巡回控訴裁は、ベルティーニ氏の申し立てを却下するという決定を覆しました。判決は、ライブパフォーマンスに関する商標権を、別の商品カテゴリであるサウンドレコーディングに関するApple Corpsの商標に関連づけることはできないと述べています。
ベルティーニ氏の弟で弁護士を務めたジェームズ・ベルティーニ氏は、「長く困難な戦いの末に得られた判決に満足している」と語っています。「今回の判決は、他の小さな会社が自らの商標権を保護するのに役立つかもしれない」
Source:Reuters
Photo:Apple
(lexi)