Apple Watchはいつまで使える?watchOSアップデートや修理受付終了は?

Appleは、世界開発者会議(WWDC23)において、最新のwatchOS 10を発表しました。
最新OSが発表されたことで、Apple Watchを利用している方の中には、「私のApple Watchはサポート対象となるのか」「いつまで使えるのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、watchOSのアップデートや修理サポートの観点から「Apple Watchがいつまで使えるのか」を考察します。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. watchOS 10はApple Watch Series 4以降のモデルをサポート
2. watchOSアップデートから考えると、6年程度使える可能性が高い
3. 修理サポートから考えると、製造終了後5年程度使える可能性が高い
watchOSアップデートが終了するのはいつ?
例年、新型Apple Watchの発売と同じタイミングで行われるのがwatchOSアップデートです。
2023年秋にリリースされるwatchOS 10は、2018年モデルApple Watch Series 4以降のモデルをサポートすることが発表されました。
【watchOS 10の対象モデル】
- Apple Watch Ultra(2022年発売)
- Apple Watch Series 8(2022年発売)
- Apple Watch Series 7(2021年発売)
- Apple Watch Series 6(2020年発売)
- Apple Watch Series 5(2019発売)
- Apple Watch Series 4(2018年発売)
- Apple Watch SE(第2世代)(2022年発売)
- Apple Watch SE(2020年発売)
また、他のモデルについてもwatchOSのサポート期間は、6年程度と考えてよいでしょう。
watchOSアップデートの対象から外れると、システム上の不具合や脆弱性、新機能に対応できないほか、最新版アプリを利用できない可能性がでてきます。
このため、watchOSアップデートの観点から考えると、Apple Watchは発売から6年程度使える可能性が高いということになります。
watchOSのアップデートにはiPhone側の条件も
watchOS10へのアップデートには、iOS17を搭載したiPhoneが必要です。
iOS17では、iPhone8やiPhone Xがサポート対象外となったことから、iPhone側の条件にも注意する必要があります。
Apple Watchの修理サポートが終了するのはいつ?
Apple製品は、販売が終了してから5年でビンテージ製品と区分され修理サポートが制限されます。
このため、修理サポートの観点から考えると、Apple Watchが使えるのは販売が終了してから5年程度と考えてよいでしょう。
ただし、Apple Watchは新モデル発売後に、旧モデルが併売される可能性があります。したがって、新モデルの発売と旧モデルの販売終了が必ずしも同時期ではない点に注意が必要です。
販売終了から5年経過したビンテージ製品のApple Watchは以下のページで確認できます。
また、Apple製品は、販売が終了してから7年でオブソリート製品と区分され、修理サポートが完全に終了してしまいます。
ビンテージ製品およびオブソリート製品の定義と取り扱いは以下の通りです。
ビンテージ製品
Appleはビンテージ製品を「Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品」と定義しています。
ビンテージ製品の修理サポートは、「Apple Store直営店を含むAppleのサービスプロバイダからハードウェアの修理サービスを受けることができますが、修理可能かどうかは部品や交換品の在庫状況次第になります」とされています。つまり、修理できるかどうかは、「部品の在庫次第」ということになります。
オブソリート製品
Appleはオブソリート製品を「Apple が販売店への供給を停止した日から 7 年以上が経過した製品」と定義しています。
オブソリート製品の修理サポートは、「Appleでは、オブソリート製品に対するハードウェアサービスをすべて終了しています。Macノートブックのみ例外で、バッテリーの修理に限り期間延長が認められます。サービスプロバイダでも、オブソリート製品の部品は発注いただけません」としています。
つまり、オブソリート製品に指定されると、「Apple Store直営店やAppleのサービスプロバイダでは修理できなくなる」ということになります。
Apple Watchを使い続けるならバッテリー交換を推奨
Appleのサポートでは、Apple Watchのバッテリー交換の目安を「最大容量が新品時の80%を下回った場合」としています。
このため、使い続けるにあたって、バッテリーの最大容量が新品時の80%前後の場合は交換した方がよいと思われます。
バッテリー最大容量の確認方法
バッテリー最大容量は次の方法で確認できます。
Apple watchの「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」→「最大容量」
上記画像の場合、最大容量は新品時の87%ということになります。
まとめ
Apple Watchがいつまで使えるかについて紹介してきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- watchOS 10はApple Watch Series 4以降のモデルをサポート
- watchOSアップデートから考えると、6年程度使える可能性が高い
- 修理サポートから考えると、製造終了後5年程度使える可能性が高い
ただし、これらのうちwatchOSアップデートが終了すると「不具合が発生した場合に対応できない」「最新版アプリが利用できない」など、さまざまなデメリットが生じかねません。
あくまで筆者の見解ですが、watchOSアップデートが終了した時点で買い換えを検討するのが良いのではないでしょうか。
Source:Apple(1),(2),(3),(4)
Photo:Apple
(te7373)