Apple Watch用バンドのフィッティングが将来、自動調整可能に?特許出願
現在はユーザー自信が行っているApple Watch用バンドのフィッティング(締め付け具合の調整)が将来、Apple Watchと専用バンドの組み合わせにより自動調整可能になるかもしれません。
Appleが出願中の特許を、米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2023年3月16日に公開しました。
2016年以降研究開発されている自動調整機構
Apple Watch用バンドのフィッティングを自動で調整しようという研究は以前から行われているようで、2016年に関連特許が出願されていました。
今回出願された特許も、Apple Watch用バンドのフィッティングを自動で調整するための仕組みを記載したもので、バンドを「締める」「緩める」「硬くする」「柔らかくする」など特性を変化させることを目的としています。
特許の概要
実現するには、考慮すべき16の要素があると特許には記されています。
要素には「静電容量方式センサーを用いた、Apple Watchの装着状態の検出」「バンドの長さ(締め付け具合)を調整する機構の搭載」「バンドを緩めた状態と締め付けた状態の時の長さの設定」「センサーも含めたそれらを実現するための電極など機構の構成」が含まれます。
本特許に記されている例は、Apple Watch用スポーツバンドを用いたものです。
スポーツバンドの長さの調整は金属ピン(下記図表5の162)を穴(162)に差し込むことによって行うため、その抜き差しが自動で行われるとは考えにくく、長さを自動調整する際は別の調整部が設けられると予想されます。
Apple Watch用バンドのフィッティングの自動化の場合、装着状態の測定(下記図表16の1602)が行われた後に最適な長さ(1604)を決定、長さの調整の必要性の確認(1606)の後、必要であれば長さの調整(締め付け具合の調整、1608)が行われるようです。
Source:USPTO via Patently Apple
Photo:iPhone Mania
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