ドライバICのNovatek、iPhone Pro向けサプライヤーに?クオ氏情報

Novatek

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ディスプレイ向けのドライバICサプライヤーとして知られる台湾Novatekが、2024年よりiPhone、中でもProシリーズが搭載する有機EL(OLED)用ドライバICを供給すると、台湾メディアTai Soundsが伝えています。
 
そしてこの報道に関するさらなる詳細情報を、Appleに詳しいアナリスト、ミンチー・クオ氏がTwitterに投稿しました。

NovatekはUMCと緊密な関係を持つ

クオ氏によると、NovatekはiPhoneサプライチェーンと以前より繋がりを持っており、馴染みが深いとのことです。
 
また製造面においては、Novatekは半導体製造のUMCと緊密な関係にあるため、iPhone用ディスプレイドライバIC(DDI)の歩留まりを上げ、コストを下げやすいポジションにある、とクオ氏は指摘します。
 
同氏によれば、現在iPhoneに2番目に多くDDIを供給しているのは韓国LX Semicon(元LGグループ)で、その一部の製造を担当しているのがUMCであるとのことです。
 
しかし、NovatekとLX Semiconの両方がUMCに発注した場合、Novatekが優先されるだろうというのがクオ氏の見方です。

Appleは韓国サプライヤーの比率を下げる傾向にあり

Appleは現在iPhone向けディスプレイパネルの調達において、韓国メーカー(ディスプレイでは主にSamsung Display、DDIではSamsung LSI)の比率を下げようとしていることも、Novatekに有利に働くとのことです。
 
現在の計画では、Novatekは2024年下半期(7月〜12月)にハイエンドiPhone向けにDDIを出荷開始し、問題が生じなければ、2025年下半期には、すべてのiPhone向けにDDIを出荷するだろうとクオ氏は述べています。
 
さらに2024年または2025年には、NovatekはiPad受けにもDDIの出荷を開始する見通しとのことです。

 
 
Source:Tai Sounds, Ming-Chi Kuo/Twitter
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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