Samsung、通年収益は過去最高でも第4四半期の利益は14年以来の低水準

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    Samsungは2022年第4四半期(10月〜12月)および通年の決算を発表し、通期では過去最高の売上を達成したことを明らかにしました。一方で営業利益は半導体やスマートフォン分野の苦戦が響き、前年比で15%減となりました。

    景気減速による需要低迷

    サプライヤーとしてもベンダーとしても非常に強い影響力を持っているSamsungですが、やはり世界的な景気減速の影響を免れることはできませんでした。
     
    年間売上だけみれば302兆2,300億ウォン(約31兆9,000億円)と過去最高だったものの、第4四半期は営業利益が大きく減少し、前年同期比69%減の4兆3,000億ウォン(約4,540億円)で、2014年第3四半期(7月〜9月)以来の低い数値を記録しました。
     
    Samsungは理由として、「インフレや地政学的な不安定さ」からくる景気減速が需要の低迷をもたらし、事業を取り巻く環境が大幅に悪化したと分析しています。とくに一時期は需要過多でバブルに湧いていたメモリの価格が下落し、在庫調整に追われたことが大きいようです。

    主力モデルは踏みとどまったが

    第4四半期ではスマートフォン部門(MX部門)の苦戦も響きました。Galaxy S22シリーズに代表されるフラッグシップモデルは堅調に推移したものの、それ以外のローエンド〜ミッドレンジの勢いが欠けていたとのことです。
     
    同四半期では前年比9%の減収だったにもかかわらず、通年度では前年比10%増であったことが、いかに年末が苦しかったかを物語っています(営業利益は四半期と通年ともに減少)。
     
    samsung 2022Q4 2022FY
     
    2023年第1四半期(1月〜3月)も減益傾向が続くものの、公式発表を間近に迎えたGalaxy S23シリーズの登場で、状況はそう遠くない未来に好転するとSamsungは予測しているようです。
     
     
    Source:Nikkei Asia,Samsung via GSMArena
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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