Appleが数カ国でApp Storeの価格引き上げへ〜開発者の取り分増える地域も

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税金や為替レートの変動を踏まえ、イギリスを始めとする数カ国でApp Storeの価格が引き上げられることとなりました。

価格の引き上げは10%〜20%か

Appleがデベロッパー向けに行った新たな発表によると、2月13日以降、数カ国でアプリ料金の見直しやデベロッパーの収益率変更が行われる予定です。
 
コロンビアやエジプト、ハンガリー、ナイジェリア、ノルウェー、南アフリカ、イギリスではアプリやアプリ内課金の料金が上がります。
 
価格がどの程度上がるかは告知されていません(とくにイギリスは1年前よりもポンド高になっている)が、およそ10%〜20%の値上げが想定されます。

デベロッパー収益が改善する国も

付加価値税率の変更に伴ってアイルランドやルクセンブルグ、シンガポール、ジンバブエでは、アプリ価格に変更はないものの、デベロッパーが得られる売上の引き上げや引き下げが実施されます。
 
またそれ以外の地域でも、1月末までにデベロッパーの得られる収益が増加するとAppleは発表しています。今回そうした地域の一つとなった韓国では、同社の徴収する手数料(通称“Apple税”)が事実上33%となっており、公正取引委員会が調査に乗り出していただけに、見直しは大きな前進だと言えるでしょう。

日本は見直しの対象外

今回の価格改定や取り分見直しの対象国に日本は含まれていません。
 
しかし、歴史的な円安を受けて2022年10月には最小価格設定が160円(ドルでは0.99ドル)に値上げされていたのを思えば、1ドル130円前後に落ち着いた現在、改めてApp Storeでの価格改定があってもいいように思われます。
 
なお、Appleは昨年12月、アプリ価格のバリエーションを700種類追加し、最小は29セント(約38円)、最高は10,000ドル(約130万円)の値付けができるようにする計画を発表しており、こちらも2023年春には実装される見込みです。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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