Apple Watchの心電図機能でストレスレベルを把握可能、研究者が発表

Apple Watch Series 7 心電図

Apple Watch Series 7 心電図
 
Apple Watchの心電図(ECG)機能で心拍変動を測定することで、ストレスレベルを把握可能である、とカナダのウォータールー大学の研究者グループが研究成果を発表しました。

ECGで取得できるデータとストレスレベルに密接な関連性

ウォータールー大学の研究者グループは、Apple Watch Series 6のECGセンサーを利用して、計測データと調査参加者のストレスレベルの間に密接な関係性があることを発見し、収集したデータを元に機械学習アルゴリズムを開発し、関係性を予測するモデルを構築しました。
 
現時点で、ストレスとECGデータの関係性は深いことが分かったものの、測定期間の短さなどにより、十分な結果が得られなかったようです。研究グループは、睡眠や運動量などApple Watchで取得できるデータを統合することでさらに精度が高められるだろうと述べています。
 
研究者らは、Apple Watchを使ってメンタルヘルス変動の初期症状を把握し、深呼吸でストレス緩和を提案するなど、メンタルヘルスケアの改善に活用できるのではないかと期待しています。

Apple Watch Series 4以降で利用可能なECG機能

Apple Watchの心電図機能は、Apple Watch Series 4以降の各モデル(Apple Watch SEを除く)で利用でき、約30秒間で計測可能です。
 
Apple Watchで取得した心電図を送信すると、心臓などの健康状態に問題がないかを医師が無料で判定するサービスを提供している医療機関もあります。
 
日本では最近、KDDIがApple Watchの心電図機能を用いた心房細動の早期発見を目指す実証実験を開始し、参加者を募集しています。
 
 
Source:MyHealthyApple via MacRumors
Photo:Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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