5Gスマホ利用者、自宅での5Gエリア体感率は47.9%と半数切る〜MM総研

    AppleEvent 2020年10月 iPhone12 発表 5G

    AppleEvent 2020年10月 iPhone12 発表 5G
     
    MM総研は「スマートフォンの利用場所と5G通信の対応状況調査(2022年7月時点)」の結果を発表しました。5G対応スマートフォン利用者が、スマートフォンを利用している場所は「自宅」が94.4%と最も多かったものの、自宅で5Gを体感できている割合は47.9%にとどまっています。

    5Gスマホ、自宅はほぼ全員が利用も5Gエリア体感は半数弱

    MM総研による「スマートフォンの利用場所と5G通信の対応状況調査(2022年7月時点)」は、5G通信プランを契約し5G対応スマートフォンを利用しているユーザー6,353人を対象に、Webアンケートで実施されました。
     
    なお、iPhoneシリーズではiPhone12、iPhone13、iPhone14の各シリーズとiPhone SE(第3世代)が5G通信に対応しています。
     
    5Gスマートフォンの利用場所は「自宅」が94.4%で最も多く、以下「職場・学校」61.2%、「移動中の電車・バスの中」41.3%などと続いています。
     
    5Gを体感できた場所の上位は、「自宅」が47.9%、以下「職場・学校」33.4%、「駅」29.8%の順でした。
     
    「自宅」は利用場所、体感エリアともにトップですが、差が46.5ポイントと大きいのが目立ち、利用実態に環境整備が追いついていない現状がうかがえます。
     
    このほか、利用場所と体感エリアで差が大きかったのは「職場・学校」27.8ポイント、「飲食店」24.3ポイント、「移動中の電車・バスの中」21.8ポイントなどでした。
     
    5Gスマートフォンの利用場所における5G体感エリアの割合を「5G体感率」として算出すると、5G体感率が最も高かったのは「駅」の81.8%でした。以下、「職場・学校」54.7%、「自宅」50.7%、「移動中の車の中」51.2%などと続いています。
     
    MM総研「スマートフォンの利用場所と5G通信の対応状況調査(2022年7月時点)」
     

    公共交通機関での5G体感率、人口規模の大小で差が開く

    スマートフォン利用者の居住都道府県の人口規模を200万人以上と200万人未満で区切って、比較したのが以下のグラフです。
     
    「自宅」や「職場・学校」では人口規模による差が小さいですが、「移動中の電車・バスの中」と「駅」は人口200万人以上の地域で割合が高く、公共交通機関での移動機会が多いことを示しています。
     
    MM総研「スマートフォンの利用場所と5G通信の対応状況調査(2022年7月時点)」
     
    5Gを体感できているエリアを比較すると、「駅」と「移動中の電車・バスの中」で、人口の多い都道府県では15ポイント程度高くなっています。
     
    一方、人口200万人未満の都道府県で体感エリアが上回ったのは「移動中の車の中」と「スーパー・ショッピングセンター」の2つのみでした。
     
    MM総研「スマートフォンの利用場所と5G通信の対応状況調査(2022年7月時点)」
     

    移動中の電車・バスが5Gの満足度を左右

    MM総研は今回の調査結果について、「移動中の電車・バスの中」はSNSや動画閲覧など、データ通信を用いたコンテンツ消費機会が多く、5G体感率の向上が5G利用の満足度向上をはかる課題といえる、と指摘しています。
     
    また、利用場所としての割合、5G体感率ともに低い「イベント会場・スタジアム」は今後、5Gを活用した自由視点映像(マルチアングル映像)が提供されるスマートスタジアムの環境整備が整えば、5G体感率が大幅に向上し、5Gの魅力を強く訴求できるだろうとコメントしています。
     
     
    Source:MM総研
    (hato)

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