組合結成した米Apple Store、2023年初めにAppleと交渉開始
労働組合を結成した米メリーランド州タウソンのApple Store従業員は、来年の初めにも従業員の福利厚生、給与体系などについてAppleと交渉を開始することが明らかになりました。
1月11日から交渉開始
タウソンのApple Store従業員は今年6月、国際機械工労働組合(IAM)への加入を投票で決定し、Apple Storeとして初の組合化が実現しました。
米メディアAppleInsiderが入手した声明によれば、IAMとAppleとの交渉は2023年1月11日に始まり、1月12日、1月31日、2月1日、2月2日と継続されるとのことです。
「組合員の目標は、協力と協調の精神をもって、Appleおよびその経営陣と対等に協働できる最初の契約を得ることです。このプロセスを尊重し、この交渉日程に合意したAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)とそのチームを評価します」と、IAM東部地区総代表のデヴィッド・サリバン氏はコメントしています。
Appleは新たな従業員特典を発表
Apple Storeの組合化を防ぐ試みの一環として、Appleは新たな従業員特典を10月末に発表しました。特定の大学でのより高額な授業料の払い戻しや、Coursera(オンライン授業を受けられる学習サイト)の無料メンバーシップを享受できるほか、コネチカット、ニューヨーク、ジョージア、ワシントン、ニュージャージーでは、Appleが承認した医師の診療を受ける場合の自己負担額を免除する医療プランを利用することができるようになります。
Appleは組合化したタウソンのApple Store従業員に関しては、「個別に交渉が必要」としており、新たな従業員特典は自動的に提供されないことを明確にしています。
Source:AppleInsider
Photo:Apple
(lexi)