iPhoneやiPadが「脳」で操作可能になる

    Synchron

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    障害や疾患のために手足を使えず、会話もできない人々が、考えるだけでiPhoneやiPadを操作できるようにするデバイスを、米ニューヨークの企業が開発しました。

    タイプ入力や会話ができなくてもiPadが使える

    Synchronが開発したデバイス「Synchron Switch」のセンサー部分が、手術によって利用者の脳に埋め込まれます。同デバイスはすでに米食品医薬品局(FDA)より、コンピューター・ブレイン・インプラントとして臨床試験を行う認可を得ています。
     
    Synchronによると、現在6人の被験者がデバイスを使用しており、オーストラリア・メルボルン在住のロドニー・ゴーハム氏はそのひとりです。ゴーハム氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため、タイプ入力や会話ができませんが、脳に埋め込んだセンサーとSynchron Switchを使って、現在iPadを操作可能となっているそうです。
     
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    足を踏むイメージでiPadを操作

    Synchronは、「Stentrode」と呼ぶ一連のセンサーを、血管を経由して脳の表面に埋め込みます。センサーは胸に取り付けたSynchron Switchでワイヤレスに制御される仕組みです。
     
    Synchronによると、Synchron Switchを使いこなせるようになるには多少の訓練が必要です。利用者が「足をとんとんと踏む」ことをイメージすると、iPadの画面上で指が動いて文字入力が行えるのだそうです。
     
    Semaforのテクノロジー・エディターであるリード・アルバーゴッティ氏は実際に前述のゴーハム氏とチャットのやり取りをし、その画面を公開しています。
     
     
    Source:Semafor via 9to5Mac
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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