凸版印刷、AIで古文書のくずし字を解読できるアプリ開発 来年1月にベータ版公開
凸版印刷は9月13日、スマートフォンで撮影したくずし字の資料をその場で手軽に解読できるスマホアプリを開発したと発表しました。2023年1月にベータ版を公開、同年3月に正式版の一般販売を予定しています。
スマホで撮影したくずし字をAIが解読
凸版印刷が開発したくずし字解読のスマホアプリは、くずし字資料をスマートフォンで撮影すると、古文書に対応したAI(AI-OCR)が読み取り、解析し、くずし字を現代の文字に変換してくれます。
読み取りモードは、「フルモード」と「1文字モード」の2種類があります。
「フルモード」は、画像の中にある文字領域を自動で検出し、つなげて書かれた文字の区切り位置も含めてAIがくずし字を解読します。さらに詳細に解読したい場合は「1文字モード」を使用することで、AIが提示する候補文字が表示され、利用者が文脈に合った文字を選択しながら解読することができます。
幅広い資料の解読が可能
くずし字で書かれた資料には手書きのもの(書簡や証文、日記などの古文書)と、木版を用いて印刷されたもの(版本や錦絵など)があり、それぞれ文字の形や使われている字種が異なるといいます。
本アプリはそれぞれに対応した2種類のAI-OCRを搭載しており、幅広い資料の解読が可能になっています。解読率は、近世の代表的な書体である御家流で書かれた古文書を解読した場合は90%の精度を誇っているそうです。
2023年1月にベータ版、3月に正式版の一般販売を予定
凸版印刷は、2023年1月に本アプリのベータ版(iOSアプリ)を公開し、同年3月に正式版をApp Storeで販売開始する予定です。販売価格は未定で、実証実験の結果を踏まえ2023年3月までに決定するとしています。
Source:凸版印刷
(kotobaya)
iPhone Mania編集部
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