中国Wingtech、9月からMacBookの生産を開始

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中国Wingtech Technologyが、9月から中国雲南省昆明工場においてMacBookの生産を開始すると、中国メディア毎日経済新聞が伝えています。
 
同メディアによるとWingtechはMacBookの生産開始に備え、8月中旬から前述の工場において、6,000人の従業員の採用を開始したとのことです。

Appleが品質の高さを評価

WingtechがAppleのサプライヤーとなったのは、約1年前の、部品メーカーO-Film Technology買収によるものでした。
 
Nikkei Asiaによれば、Wingtechはこのほど、昆明工場において旧世代のMacBookの組立を受注、その品質が当初からAppleの厳しい基準を上回っているとして、Appleに高く評価されているとのことです。
 
台湾メディアDigiTimesは8月、Appleは中国におけるMacBook ProおよびMacBook Airの製造拠点分散を計画しており、Quanta Computer、Foxconnに次ぐ第3のサプライヤーとして、Wingtechへの生産委託数を増やすとも伝えています。

積極的な買収や設備投資を進めるWingtech

またNikkei Asiaによると、Wingtechは製造スキルを向上させるために提携や買収を積極的に進め、同時に設備投資も行っています。
 
2019年にはNXPからチップメーカーのNexperiaを買収、2021年にはNexperia買収を通じてイギリス最大の半導体工場を購入しました。同じく2021年には、元AppleサプライヤーO-Filimの4つの小会社を買収しています。
 
Wingtechの昆明工場はサッカー球場80個分(約42万7,000平方メートル)の広さで、現在は中国ブランドのvivo、OPPOなどのスマホの生産が行われています。
 
総額30億元(約602億円)を投じて現在建設中の第2工場では、スマートフォンやノートPCの生産が行われるとNikkei Asiaは報じています。

 
 
Source:EMSOne,Nikkei Asia
Photo:Wingtech/Weibo
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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