Xiaomi、4〜6月期の利益が前年同期比83.5 %減に

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    中国Xiaomiの第2四半期(4月〜6月)の利益が13億9,000万元(約279億円)と、前年同期と比べて83.5 %も減少したことがわかりました。当初の予想である15億元を大幅に下回ったと、米メディアBloombergが報じています。

    競合他社との争いに苦戦

    Xiaomiの発表によると、売上高は701億7,000万元(約1兆4,090億円)で前年同期比20.1%減となり、こちらはほぼ予想通りだったようです。
     
    かつて中国最大のスマートフォンブランドだったXiaomiですが、同じく中国ブランドであるHonorやvivoに、斬新なデザインや最新テクノロジーを求める若いユーザーを奪われています。
     
    同社が近年力を入れているプレミアム市場ではAppleのiPhoneが強く、シェアの拡大に苦戦しています。

    中国そしてインドでも厳しい状況に直面するXiaomi

    そうしたなか、インフレや景気後退への不安、ロシアのウクライナ侵攻などの不安要素から、Xiaomiのスマホ売上がさらに減少していると、Bloombergは分析しています。
     
    調査会社IDCによれば2022年第2四半期において、スマホ出荷台数世界トップ5のベンダーのなかで、前年比でもっとも出荷台数を落としたのがXiaomiでした。
     
    また中国の景気減速もスマホ市場に打撃を与えています。同じくIDCによると、2022年4月〜6月の中国におけるスマホ出荷台数は前年比で14.7%減となりましたが、Xiaomiは22%減と市場を下回っています。
     
    さらに最大の海外市場であるインドでは、中国スマホベンダーに対する締め付けが強まっています
     
    Xiaomiはスマホ事業において、厳しい局面に立たされているといっていいでしょう。

     
     
    Source:Xiaomi, Bloomberg
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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