Netflixの広告付き低価格プラン、作品のダウンロードができない可能性

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現在、Netflixが準備を進めている広告付き低価格プランでは、加入者がテレビ番組や映画をダウンロードしてオフラインで視聴することができないとBloombergが報じています。この制限は、iOSデバイス向けNetflixアプリのコード内で発見され、「広告付きNetflixを除く、全てのプランでダウンロード可能」と記載されているとのことです。

広告付き新プランと既存プランの差別化

現在、Netflixの全てのプランで、対象コンテンツであればダウンロードしてオフラインで視聴することができます。このオプションを高価格なプランに限定することで、既存プランと新しい広告付き低価格プランの差別化を図ることが可能です。
 
Netflixの最高経営責任者(CEO)テッド・サランドス氏は6月、広告を気にしない、または広告なしのプランに料金を支払いたくないユーザーを対象とした、より低価格なプランを近い将来導入することを公式に認めました。サランドス氏は、「既存のNetflixに広告を追加するのではありません。もっと低価格な料金で、広告を気にしないユーザーのために広告付きプランを追加するのです」と述べています。
 
広告付きプランでは、広告のスキップは不可で、広告が表示されている間は再生などの操作もできなくなるとのことです。なお、Netflixは以前、一部の作品は広告なしプランのユーザーのみ視聴可能になることを明らかにしています。ただし、この新しいプランは2023年初めに導入される予定のため、今後、変更が加えられる可能性もあります。

広告付き低価格プランの料金は不明

広告付きプランの料金がいくらになるのかは不明ですが、Netflixは近年、何度か値上げを実施しています。Netflixのベーシックプランの月額料金は9.99ドル(日本では990円)で画質はSD画質(480p)、スタンダードプランではHD画質(1080p)を提供しており、月額料金は15.49ドル(日本では1,490円)となっています。月額料金19.99ドル(日本では1,980円)で最も高額なプレミアムプランでは唯一、超高画質(UHD 4K)に対応しています。
 
Netflixは、品質が上がるごとに追加料金を課す唯一のストリーミングサービスであり、広告付きプランで提供される画質の品質は、ベーシックプランに近いものになるのではないかと予想されています。

アカウント使い回しの取り締まりも実施予定

Netflixが広告付きプランを導入するのは、加入者と収益が減少しているためです。2022年第1四半期(1月〜3月)、同社の加入者は10年ぶりに減少しました。Netflixは、「複数世帯間でのアカウント共有の増加」と「サービス間の競争の激化」が原因だと主張しています。
 
またNetflixは、アカウント使い回しの取り締まりも行う予定です。同社は、有料会員2億2,200万世帯が、会員ではない1億世帯とアカウントを共有していると述べており、「複数世帯間でのアカウント共有を有料化する予定」だとしています。既に、世帯外の他人とパスワードを共有するユーザーに追加料金を課すテストは一部の国で実施されており、将来的にはさらに多くの国に展開される可能性があるとのことです。
 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
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