Apple、TikTok動画を投稿した従業員を解雇すると通達
TikTokに一般的なアドバイスを投稿した従業員に対し、Appleが動画投稿および氏名の公開は会社の方針に違反するとして、解雇をチラつかせた模様です。
Apple従業員である当人がその事実をTikTokに投稿、話題となっています。
iPhoneを失くしたTikTokユーザーに忠告
約6年前からAppleで働くキャンベルさん(ニューヨーク在住)は、現在はApple小売部門でリペアテクニシャンとして勤務しています。
先週キャンベルさんは、あるTikTokユーザーが、野外フェス「コーチェラ」でiPhoneを失くしたあと、彼女のiPhoneを所有する人物から「iPhoneからApple IDを削除しないと、個人情報をブラックマーケットで売却する」というテキストメッセージを受け取った、と投稿しているのを見つけました。
キャンベルさんは「私はフルーツのことを話すのが好きな、とある企業の認定ハードウェア技術者で、過去6年働いてきた経験から確かだといえる」とコメント返信の動画で語ったうえで、相手が入手したiPhoneは、持ち主が何かしない限りは使い物にならないので、相手のいうことを聞いてはいけないと忠告しました。
このキャンベルさんの返信動画がバズり、公開後24時間あまりで500万ビューとなりました。すると現地時間8月12日、Appleのマネージャーからキャンベルさんに電話がかかってきて、返信動画を削除しない場合、解雇を含む懲罰の対象になると告げられたそうです。削除をしない場合どうなるかを尋ねると、追って知らせると言われたため、キャンベルさんは動画を削除しませんでした。
そして週末を迎え、キャンベルさんは「親愛なるAppleへ」と題した動画を投稿しました。
@stopitparis hey apple, don’t fire me #techtok #greenscreen ♬ original sound – paris campbell
彼女はそこでAppleの社員であることを告げ、Appleからの連絡を待っている、と語りました。「この動画を公開するまでは、自分がAppleの従業員であることを明かしていませんでした。会社のソーシャルメディアポリシーを確認したけれど、Apple社員であることを公にしてはいけないという記載はなく、ただ会社の評判を損ねる行動はすべきではない、とあっただけです」
キャンベルさんは2011年からスタンドアップコメディをしていて、439,000人のTikTokフォロワーを含む、多くのフォロワーを抱えています。
米メディアThe Vergeは、SNSで人気があったとしてもキャンベルさんは解雇されるかもしれない、と記しています。ただしキャンベルさんは、投稿したビデオには一般に公開されている情報しか含まれていないと述べています。