イギリス、政府主導のガチャ規制を諦める〜ゲーム業界内での見直し要請へ

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世界的に問題となっている、ゲームアプリで出現するアイテムが確率によって左右される課金システムについて、イギリスが政府主導での規制を事実上諦めたことが分かりました。

規制を強く呼びかけていく方向に

数年前からイギリスでは、ルートボックス(いわゆる“ガチャ”)が射幸心を不必要に煽るギャンブルに該当するのではないかとして、何らかの規制を行うことが検討されてきた経緯があります。2020年には、18歳未満のアプリユーザーに対してガチャを禁止する提案がなされていたことも分かっています。
 
しかし、具体的な取り組みを政府主導で決めるのは困難だとし、代わりにゲーム業界内で対策を協議するよう求めていく方針に切り替えたことが新たに分かりました。
 
ナディーン・ドリス文化相は、22カ月に及ぶ調査の結果として、アプリ内やゲーム内でガチャのマネタイズ機能を禁止する動きはないだろうとし、政府による全面禁止や年齢制限には踏み切らないことを明らかにしました。ただし「子どもや若者は、親の承認なしにルートボックスを購入できないようにすべきだ」とも述べ、ガチャに対する立場は変わっていないとしています。

ストア運営するAppleも“黙認”扱い?

App Storeを運営するAppleも、国際的にガチャに対して投げかけられる厳しい目と無関係ではありません。
 
2018年にApp Storeの審査ガイドラインにおいて、各種アイテムの入手確率の明記を義務付けたものの、2020年にはガチャの黙認で莫大な利益を得ているとして集団訴訟を起こされています(2022年初めに棄却)。
 
 
Source:The Guardian(1),(2) via AppleInsider
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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