【独自試算】Apple、iPhoneの現行モデルを値上げする可能性

    iphone13

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    Appleは日本時間6月7日、新型MacBook AirとMacBook Proを発表した一方で、過去モデルのMacBook Air等を値上げしました。今後はiPhone13等の現行のiPhoneシリーズが値上げされる可能性もありそうです。

    過去モデルのMacBook Air等が値上げ

    Bloombergは6月7日、新しいAppleシリコン「M2」を搭載した新型MacBook Airと13インチMacBook Proが発表された一方で、M1を搭載した過去モデルが値上げされたと報じました。
     
    Bloombergによると、M1搭載モデルのMacBook Airは約17%値上げされ134,800円~となりました。また、2021年10月に発表された14インチMacBook Proは約15%値上げされ274,800円~となりました。
     
    従来、1ドル109円前後の為替レートで日本での販売価格が設定されていた模様ですが、今回の値上げにより1ドル約125円の為替レートに基づいた価格に変更されています。
     
    急激な円安を受けて、Appleが日本での値上げを決定したと推察されます。

    現行のiPhoneシリーズが値上げされる可能性

    iPhone Maniaで試算したところ、2021年9月に発売されたiPhone13シリーズの為替レートは1ドル約111円〜約112円が採用されており、2022年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)の為替レートは1ドル約122.5円となっています。
     
    また、iPhone14は米国価格の値上げに加え、円安の影響によりiPhone13シリーズと比べて税込22,000円〜39,000円の値上げになる可能性が指摘されています。
     
    記事執筆時点において、AppleはiPhone13iPhone SE(第3世代)等の日本での販売価格を据え置いていますが、1ドル130円以上の円安が進行しており、Appleの日本での収益(ドル換算)は悪影響を受けていると推察されます。
     
    2014年11月には、急激に円安になったことを受けてAppleが発売から2カ月でiPhone6/6 Plusを10%近く値上げした事例もあります。
     
    2021年9月にiPhone13が発表された際には、いわゆる型落ちモデルとなったiPhone12やiPhone11が値下げされました。
     
    しかし、iPhone14発売時には、日本でのiPhone13シリーズの販売価格が据え置かれたり、値上げされたりする可能性がありそうです。
     

    1ドル125円で試算

     
    現行のiPhoneシリーズのApple Storeでの販売価格を1ドル125円の為替レートで試算した結果は以下の通りです。
     
    値上げ試算表
     
    試算結果では、iPhone13 Pro Maxが16,000円以上の値上げとなる等、iPhone SE(第3世代)以外は大幅な値上げとなりました。なお、金額は各モデルの最安値を記載しています。
     
    急激な円安が継続した場合、2014年のようにAppleが販売価格を突然変更する可能性も否定できず、現行モデルの購入を希望する場合は、家電量販店のiPhoneセール等を利用して、早めに購入することも一案かもしれません。
     
     
    Source:Bloomberg, Apple
    (seng)

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