AirPods Proから流れた誘拐警報が大音量すぎて聴力失ったとAppleを提訴

Apple AirPods Pro

Apple AirPods Pro
 
AirPods Proから流れた「Amber Alert(アンバーアラート)」の音が大きすぎて息子が聴力を失ったとし、米テキサス州サンアントニオ在住の両親がAppleを提訴しました。

突然大音量に。右耳にダメージ

訴状によると、少年(当時12歳)はAirPods Proを右耳だけに装着し、iPhoneでNetflixを視聴していました。
 
すると突然アンバーアラートの警報が大音量で鳴り響いたため、右耳の鼓膜は破れ、蝸牛が傷つき、少年は完全に右耳の聴力を失ってしまったそうです。
 
事故以降、少年は頭痛やめまい、耳鳴りに悩まされており、補聴器生活を余儀なくされています。
 
アンバーアラートとは、未成年者の誘拐や行方不明事件が発生すると発令される緊急警報の一種で、テレビやラジオに加え、携帯電話でも警報が鳴る仕組みになっています。

音量上昇に関して他にも多くの苦情

少年の家族の代理人を務めるPMR Law弁護士事務所は「AppleはAirPodsの音量を自動的に安全なレベルに調節できるように設計するか、もしくは警報に伴い音量が上がることを警告するようにすべき」と主張しています。
 
なお訴状には、通知や警報により突然AirPods Proの音量が急上昇するとして、ほかのAirPods Proユーザーからも数多くの苦情が寄せられていることが記されています。
 
同法律事務所の調べによれば、2019年4月12日時点で、上記の苦情件数は少なくとも1,538件にも上っているとのことです。
 
 
Source:Street Insider via 9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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