中国ベンダー、今年のスマホ出荷台数を当初予定より大幅削減、大半はMediaTek版


     
    主要な中国スマートフォン・ベンダーは、2022年1月〜3月のスマートフォン出荷台数を当初の計画よりも80%も削減していると、著名アナリストがコメントしています。

    当初計画よりも80%も削減

    TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が自身のTwitterアカウントで、中国の主要スマホ・ベンダーは2022年1月〜3月において、当初の計画の約20%となる約1億7,000万台しかスマホを出荷していないとコメントしています。
     
    同氏によると、削減されたのは主にMediaTekのシステム・オン・チップ(SoC)を搭載したモデルで、70%以上カットされたとのことです。
     
    クオ氏はその理由を、消費者信頼感が低いため、スマホの需要が低迷しているからだと説明、出荷台数は今後も減る(当初の計画と比べ)可能性があると述べています。
     

    一部メーカーのRF製品は過剰在庫状態に

    同氏によれば、無線周波数(RF)フロントエンド製品の供給は、過去1〜2年厳しい状態が続いています。しかし一部のブランド、たとえばSkyworksやQorvoのRFフロントエンド製品の在庫は、出荷されるまで6〜9カ月も要する状態であるとのことです。
     
    なおスマホの出荷計画が縮小されているのは、世界的な傾向だとクオ氏は述べています。

     
     
    Source:Ming-Chi Kuo/Twitter
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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