NTTドコモ、5Gエリア拡大のため方針転換。4G周波数帯の併用を発表

NTTドコモ 5G

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NTTドコモは、5Gエリア拡大のため、従来4G(LTE)に使用している周波数帯を利用し、2024年3月までに人口カバー率90%の実現を目指すと発表しました。これまでは5G専用の周波数帯でサービスを提供していた方針を転換します。

5G専用から方針転換、4G周波数帯も活用しエリア拡大へ

NTTドコモは、2020年3月の5Gサービス提供開始当初から、5G専用の周波数帯である3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯のみを利用し、「瞬速5G」と名づけてサービスを提供していました。
 
2022年春からは、現在4G(LTE)で利用している700MHz帯、3.4GHz帯、3.5GHz帯も5G用として利用することで、サービスエリアを拡大する計画です。
 
NTTドコモ 5G
 
NTTドコモ 5G
 
ただし、4Gの周波数帯を利用した5Gサービスの通信速度は、4Gと同等です。
 
NTTドコモは、現在は限定的な5Gサービスエリアを、2024年3月末までに全国すべての市町村(北方領土6村を除く)に展開し、人口カバー率90%以上を目指すと発表しています。
 
NTTドコモ 5G エリアマップ
 

高速大容量だが届く範囲の狭さが弱点の5G専用周波数帯

5G用に使われている周波数帯は、高速大容量通信が可能である一方、障害物の影響を受けやすく、到達範囲が狭いという弱点があります。
 
KDDI(au)ソフトバンクが、4G用の周波数帯を併用することで5Gエリアの拡大を図っているのを、NTTドコモはいわゆる「なんちゃって5G」であり「消費者に優良誤認を与える」として批判していましたが、エリア拡大に向けて方針を転換した格好です。

iPhone SE(第3世代)も5G対応

iPhoneシリーズは、2020年秋に発売されたiPhone12シリーズで5Gに対応しました。
 
現在予約受付中で、3月18日に発売されるiPhone SE(第3世代)も、5Gに対応しています。
 
 
Source:NTTドコモ( 報道発表, エリアマップ
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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