EU、充電端子の統一について今年中に合意する可能性~iPhoneがUSB-C対応に?
海外大手メディアReutersは現地時間2月15日、欧州議会の議員が、電子機器の充電端子の統一について2022年内に合意できる可能性に言及したと報じました。
iPhoneがUSB-C対応になる?
欧州連合(EU)においては、欧州委員会が2021年9月、欧州で販売されるスマートフォンやそのほかの小型電子機器の充電機器の端子を、USB-Cに統一することを義務付ける法案を公表し、議論が行われています。
Reutersは現地時間2月15日、議員の意見を紹介し、充電端子の統一についてEU加盟国や欧州議会の議員が今年中に合意する可能性があると報じました。
AppleはiPhoneの充電にはLightning端子を採用しており、充電端子の統一には「電子廃棄物(E-Waste)の山を作ることになる」と反対しています。
一方で、Appleはサプライヤー各社にUSB-Cコネクタのサンプルを提供するよう依頼していると報じられており、EUにおける充電端子がUSB-Cに統一された場合は、AppleがiPhoneの充電ポートをUSB-Cに変更する可能性もありそうです。
Reutersによると、欧州議会で充電端子問題の議論を主導するアレックス・アギウス・サリバ議員は、2022年5月の欧州議会での採決を目指すと表明しています。また、サリバ議員はワイヤレス充電の規格を統一することにも意欲を示しました。
なお、EUにおける充電端子の統一については、携帯電話に加え、タブレットやヘッドホン、小型ゲーム機器、デジタルカメラ等も対象となっています。
Source:Reuters
Photo:欧州委員会(PDF)
(seng)