Appleの肌のトーンを選べる絵文字仕様は著作権侵害ではないとの判断

apple 絵文字

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「iDiversicons」というアプリが、Appleよりも先に多様性に重点を置いた絵文字を提供していたとして、2020年にAppleを著作権違反で提訴していましたが、Appleに有利な判決が下された、と報じられています。

Appleとの交渉は決裂

判決の中で、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のヴィンス・チャブリア判事は「親指を立てる描き方は限られている」と辛辣な言葉を残しています。
 
「iDiversicons」を開発したCub Clubによれば、2014年にAppleとパートナーシップの可能性について議論したとのことですが、合意には至らなかったそうです。ちょうどその頃、Unicode標準の一環として様々な肌のトーンの絵文字オプションが導入され、Appleもそれに合わせて多様性のある絵文字を独自デザインで同社のプラットフォーム(2015年のiOS8.3以降)に採用したという経緯があります。

著作権侵害の証拠は提出されず

「iDiversicons」は、確かに先駆けて絵文字のようなイメージやGIFを作成していたものの、判事いわく、著作権やトレードドレスが侵害されたことを示す証拠は提出されなかったとのことです。アイデアの非自明性の説得力に欠けること、Cub Clubの先行技術がAppleのものと十分類似しているとは言えないことが考慮され、訴訟は最終的に棄却となりました。
 
 
Source:Reuters via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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