子どもの初スマホ低年齢化進む、お小遣いにキャッシュレスが2割〜MMD研究所調査

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    MMD研究所は2月4日、「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」の結果を公表しました。初めてスマートフォンを持たせた学年は小学6年生が最多で、小学生全体では51.6%と半数を超え、2019年と比較して低年齢化が進んでいます。子どもへのお小遣いにキャッシュレスを導入している親も約2割いました。

    初めて子どもにスマホを持たせた親、1,888人に調査

    MMD研究所の「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」は、2021年以降に子どもに初めてスマートフォンを持たせた20歳〜59歳の親1,888人に事前調査を実施し、抽出した1,000人を対象として本調査を実施しています。
     
    調査は2022年1月21日~1月24日の期間、インターネットで実施しています。

    51.6%が小学生で初のスマホ

    事前調査で、2021年以降に初めて子どもにスマートフォンを持たせた学年を聞いたところ、「小学6年生」が14.2%で最も多く、以下「中学3年生」11.2%、「中学1年生」11.1%と続きました。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    小中高の区別では、小学生が51.6%で最も多く、中学生28.5%、高校生12.4%と続いています。
     
    2019年の調査と比較すると、小学生の割合が11.5ポイント増加しており、初めてのスマートフォンを持つ時期が低年齢化している傾向がみられます。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     

    スマホを持たせた理由「子どもが言い出した」がトップ

    子どもにスマートフォンを持たせても良いと思った理由(複数回答可)は、「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」が23.8%で最多でした。
     
    以下「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったから」21.7%、「親子間でLINE等を使いたいと思ったから」18.2%、「子どもが学校に入学するから」17.4%などと続いています。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    小中高別に見ると、小学生と中学生では上位2項目が「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」と「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったから」なのに対し、高校生では「子どもが学校に入学するから」「スマートフォンがないと学校生活が不便になると思ったから」で、傾向に違いが見られます。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     

    スマホ利用上のルールを決めている親が約8割

    子どもにスマートフォンを持たせた時に、利用上のルールを「決めている」という回答が78.4%と、約8割の親がルールを決めています。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    ルールを決めている回答者に、決めているルール(複数回答可)を尋ねたところ、「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」36.6%、「スマートフォンを利用する時間に関するルール」36.4%、「使用できるアプリや閲覧できるサイトに関するルール」29.3%がトップ3でした。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    小中高別では、小学生と中学生はともに「スマートフォンを利用する時間に関するルール」「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」「使用できるアプリや閲覧できるサイトに関するルール」がトップ3でした。
     
    一方、高校生は「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」「LINEやSNSなどに載せる顔写真や個人情報に関するルール」「ギガ数に関するルール」がトップ3で、小中学生とは傾向に違いが見られます。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     

    子どもに許可しているスマホ使用時間「1〜2時間」が最多

    スマートフォンの利用時間に関するルールがある回答者に聞いた、子どもに許可しているスマートフォンの使用時間と実際の使用時間をまとめたのが以下のグラフです。
     
    子どもに許可している使用時間は「1時間〜2時間未満」が28.4%で最多で、実際の使用時間も「1時間〜2時間未満」が27.1%で最多となっています。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    子どもに許可している使用時間を小中高別に見ると、小学生は「1時間〜2時間未満」が最も多くなっています。中学生、高校生では「細かい使用時間は特に決めていない」という回答が最多ですが、使用時間を決めている中では「1時間〜2時間未満」が最多です。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    子どもが実際にスマートフォンを使用している時間は、「1時間〜2時間未満」が小学生(29.1%)、中学生(27.4%)、高校生(25.6%)ともに最多でした。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     

    子どものお小遣い、キャッシュレスが約2割

    子どもにお小遣いを渡す時の手段は、「現金」が64.3%で最も多く、「現金とキャッシュレスの併用」が10.4%、「キャッシュレス」が9.1%で続いています。キャッシュレス利用者は19.5%です。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
    子どもにお小遣いを渡している親に、キャッシュレスでお小遣いを送金したいかを聞くと、「利用したい」が14.0%、「やや利用したい」が26.4%で、合わせて40.3%がキャッシュレスでお小遣いを渡したいと考えています。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     

    キャッシュレスお小遣いの理由「慣れさせたい」が最多

    キャッシュレスでお小遣いを渡している親に聞いた、お小遣いをキャッシュレスで渡す理由(複数回答可)は、「キャッシュレスに慣れさせたい」が26.2%で最多でした。
     
    以下「利用状況や履歴が管理できる」と「ポイント還元があり、お得だから」が25.1%で同率、「現金を落とす・なくす心配がない」が23.6%で続いています。
     
    MMD研究所「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」
     
     
    Source:MMD研究所
    Photo:Viktor Hanacek/Picjumbo
    (hato)

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