スピーカーが無効化されたAirTagが海外オークションに出品〜目的は？

2022年2月4日

Silent AirTag

スピーカーから音が鳴らないように加工されたAirTagが、海外オークションeBayなどに出品されていたとPCMagが報告しました。

プライバシー上の懸念の声

AirTagを悪用したストーカー行為や車の盗難が報告される中、海外オークションeBayや米国ECサイトEtsyにスピーカーから音が鳴らないように加工されたAirTag、「サイレントAirTag」が出品されました。

サイレントAirTagに関してプライバシー上の懸念があることをElectronic Frontier Foundationのサイバーセキュリティ担当部長であるエバ・ガルペリン氏がTwitterで指摘したところ、出品者のJTEE3D氏は突如、Etsyの出品を取り下げました。

JTEE3D氏はサイレントAirTagを制作した意図について、「自転車やペットに取り付けたいという要望から制作しました。また、自身の車に装着しておけば、車泥棒に見つけられる可能性も低くなります」と述べています。

eBayにはまだ出品中だが

そうは言っても、このような商品が出回ることでAirTagを悪用される可能性が高まるとガルペリン氏は懸念しています。

Any item that works for the purpose of catching a thief in this manner is also a perfect tool for stalking. That is why Apple advertises them as tools for tracking lost items and not stolen ones.

— Eva (@evacide) February 2, 2022

Oh look. There is already a secondary market for modified AirTags with the speaker disabled for “stealth mode.” I hate everything so much right now. https://t.co/Y56CusJ4qP

— Eva (@evacide) February 2, 2022