ソフトバンク、ワイヤレス給電技術の開発を正式発表

ソフトバンク 基地局

ソフトバンク 基地局
 
ソフトバンクは11月12日、京都大学、金沢工業大学と共同で、基地局からのワイヤレス給電を可能にする技術開発に着手していることを正式に発表しました。

IoTデバイスにワイヤレスで給電

ソフトバンクは先日、日本経済新聞が報じたとおり、ワイヤレス給電技術の開発を進めていることを明らかにしました。
 
まずワイヤレス給電の対象となるのはモノのインターネット(IoT)デバイスです。5Gの整備によって、膨大な通信トラフィックを処理できるネットワークインフラが構築されていますが、これらに必要なIoTデバイスのバッテリー交換や給電方法が課題になっています。
 
ソフトバンクらは基地局からのワイヤレス電力伝送を実用化することで、これらIoTデバイスにワイヤレスで給電、バッテリー交換のコスト削減や給電方法の簡略化を目指すとしています。

ワイヤレス給電にはミリ波帯域を使用

現在日本では、総務省やブロードバンドワイヤレスフォーラム、ワイヤレス電力伝送実用化コンソーシアムを中心に、920MHz、2.4GHz、5.7GHzの3つの周波数帯でワイヤレス電力伝送の制度化が進められています。
 
しかし無線局の99.9%が6GHz以下の周波数帯に集中しているので、他の通信システムとの干渉を抑えるために、上記3つの周波数帯においてはワイヤレス電力伝送の出力電力や送電装置の設置場所などが大きく制限を受ける可能性があります。
 
そこでソフトバンクは京都大学および金沢工業大学と協力し、周波数のひっ迫が少ないミリ波通信帯域でのワイヤレス電力伝送の実現を目指すとのことです。

 
 
Source:ソフトバンク
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次