Pixel 6 Pro、120Hz駆動設定が60Hzよりも低消費電力なケースが存在

Pixel 6 Proの画像

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Googleの新型フラッグシップスマートフォンであるPixel 6 Proには、6.7インチでQHD+解像度の高精細な有機ELディスプレイが搭載されています。
 
このディスプレイは120Hzのリフレッシュレートで駆動可能なのですが、なぜか120Hz駆動のほうが60Hz駆動よりも消費電力が低いケースがあることがわかりました。

最低輝度で周囲が明るいときに60Hzのほうが消費電力が高い

これは、AnandTechの技術者でありTwitterユーザーのAndrei F.氏(@andreif7)がTwitterに投稿したものです。
 
それによると、Pixel 6 Proのディスプレイを最低輝度に設定し、測定環境を明るくしたり暗くしたりして消費電力を測定したところ、なぜか60Hz駆動のほうが120Hzよりも消費電力が高いケースが存在するとのことです。
 


 
測定環境が暗い場合、120Hz駆動の設定では消費電力が930mWなのに対し、60Hz設定では769mWという消費電力です。
 
一方、測定環境が明るい場合は120Hzの設定で667mWとなっており、逆転します。
 
寄せられたコメントに対する返信によるとPixel 6についてはこのような現象はみられないそうです。

iPhone13 Pro Maxよりもディスプレイの消費電力がかなり大きい

また、Pixel 6 Proのディスプレイの消費電力は、同じ6.7インチディスプレイを持つiPhone13 Pro Maxよりもかなり大きいものとなっています。
 
iPhone13 Pro Maxの場合は120Hz駆動のケースでも390mW~430mWであり、これがバッテリー駆動時間の延長に寄与しているとみられます。
 
一方Pixel 6のディスプレイ消費電力は500mWであり、Andrei F.氏によると問題ないレベルであるとのことです。

 
 
Source: Andrei F./Twitter via PhoneArena
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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