Google Tensorチップ、ベンチマーク性能ではなく体験を重視した設計

Google Tensorチップの画像

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Pixel 6/6 Proに搭載されるGoogleが独自に設計したTensorチップがついに発表されました。
 
Googleはこのチップの設計について、ベンチマーク性能ではなく体験を重視したものだと説明しています。

バッテリー駆動時間を損なわずに強力なAIを搭載することが目標

Googleの副社長兼ゼネラルマネージャーのフィル・カーマック氏と、シニアディレクターであるモニカ・グプタ氏がCNETとのビデオ会議でTensorチップについて語っています。
 
それによると、Tensorチップの目標は、バッテリー駆動時間を犠牲にすることなく、強力なAIを搭載することにあったとのことです。
 
このため、Googleが誇る人工知能や機械学習を専門とする研究者のチームは、最新かつ最高の機械学習モデルをTensorチップで実行可能にしています。
 
一方で、24時間から48時間のバッテリー駆動時間を確保した省電力設計にもなっています。

ベンチマークではなくユーザー体験を重視した設計

Tensorチップには、2.8GHz駆動のArm Cortex-X1が2コア、2.25GHz駆動のCortex-A76が2コア、1.8GHz駆動のCortex-A55が4コア搭載されています。
 
必ずしも最新最高の組み合わせではないこのCPU仕様については、「最小の投資額でベンチマークに勝つために設計したのではなく、体験を提供するために設計した」としています。
 
2つの高性能コアを持つことにより、全体的な応答性向上と持続的なパフォーマンスを実現したとのことです。
 
また、GPUとしてArm Mali-G78 MP20を搭載することにより、Pixel 5のSnapdragon 765Gに比べて、CPU性能で80%、GPU性能では370%高速化されたとしています。

Contextハブや4MBのL3キャッシュ、8MBのシステムキャッシュを搭載

Tensorチップのほかの特徴としては、常時表示などの低消費電力用途のためのContextハブや4MBのL3キャッシュ、8MBのシステムキャッシュを搭載している点が挙げられます。
 
もちろん、AI処理のためのTensor Processing Unit MLエンジンも搭載しています。
 
しかしながら、Tensorチップに関する詳細な情報は公開されておらず、Tensor Processing Unit MLエンジンについても詳細は不明です。
 
Tensorチップを搭載したPixel 6/6 Proの予約はすでに直販サイトで開始されており、価格はPixel 6が7万4,800円から、Pixel 6 Proが11万6,000円からとなっています。

 
 
Source: CNET via Notebookcheck
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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