【まとめ】Apple Payで「WAON」「nanaco」を使うには

    Apple Pay WAON nanaco

    Apple Pay WAON nanaco
     
    2021年10月21日より、iPhoneのApple Payで、電子マネー「WAON」と「nanaco」が利用可能になりました。「Apple PayのWAON」「Apple Payのnanaco」についての詳細と注意点などをまとめました(2022年12月7日更新)。
     

    ▼ クレカ・交通系ICカードに加えて「電子マネー」も利用可能に
     L Apple PayのWAON・nanaco 共通点と注意点
     
    ▼ イオンが提供する電子マネー「WAON」
     
    ▼ Apple Payの「WAON」利用方法
     L すでに物理的なカードを所有している場合は取り込み可能
     L WAONアプリならご当地WAONなども新規発行可能
     L Apple PayのWAONへのチャージは「イオンカード以外のカード」も可能
     
    ▼ セブン&アイが提供する電子マネー「nanaco」

    ▼ Apple Payの「nanaco」利用方法
     L すでに物理的なカードを所有している場合は取り込み可能
     L 新規発行はnanacoアプリからのみ
     L Apple Payのnanacoへのチャージは「セブンカード以外のカード」も可能

    クレカ・交通系ICカードに加えて「電子マネー」も利用可能に

    Apple Payは、MastercardやJCBなど国際ブランドのクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードや、SuicaやPASMOといった交通系ICカードを登録して利用できるサービスです。
     
    iOS標準アプリ「Wallet」でこれらのカード情報を一括管理できますが、2021年10月21日より新たに「電子マネー」の項目が追加され、商業系の電子マネー「WAON」「nanaco」がApple Payで利用できるようになりました。
     
    Wallet ApplePay
     
    クレジットカードなどと異なり、WAON、nanacoともに、複数のデバイスで残高を共通化することはできません。交通系ICカードのSuicaやPASMO同様に、iPhoneとApple Watch間で残高を共通化することもできません。
     
    そのため、iPhoneとApple Watchなど複数のデバイスで利用するには、複数枚のカードの発行が必要です。
     

    Apple PayのWAON・nanaco 共通点と注意点

    Apple PayのWAONとnanacoが同時にリリースされましたが、微妙に異なる点があります。
     
    まず、新規でカードを発行する方法です。WAONは「WAONアプリ」と「Wallet」どちらからも新規発行することが可能(ご当地WAONは除く)ですが、nanacoを新規発行する場合は、「nanaco」アプリからしか発行することができません。
     
    また、WAONを新規発行する際、「Wallet」アプリから発行する場合は新規発行の時点で最低1,000円のチャージが必要ですが、「WAONアプリ」から発行する場合は発行の時点でチャージする必要はありません。
     
    ほかにも、WAONの場合、Apple PayのWAONをAndroidのモバイルWAONに移行することはできず、その逆も不可能です。しかし、nanacoの場合、Apple PayのnanacoをAndroidのnanacoモバイルに移行することはできないものの、その逆のAndroidからiPhoneへの移行は可能です。
     
    実用面では、WAONの場合は発行後、「Wallet」アプリ上では残高のみ確認でき、各種ポイントは「WAONアプリ」で確認できます。nanacoの場合は発行後、「Wallet」アプリ上で残高に加えて、ポイント数を確認できます。残高とポイント数の両方を確認できる機能はこれまでのApple Payには見られなかったシステムです。
     

    Apple Pay
    WAON
    Apple Pay
    nanaco
    カードの
    新規発行
    WAONアプリ
    Walletアプリ
    nanacoアプリ
    ※Walletアプリでは不可
    新規発行時の
    チャージ
    WAONアプリ:不要
    Walletアプリ:必要
    1,000円~
    Androidと
    iOS間の移行
    iOS→Android:不可
    Android→iOS:不可
    iOS→Android:不可
    Android→iOS:可能
    Walletアプリ上で
    確認できる情報
    チャージ残高 チャージ残高・
    nanacoポイント

     
    また「WAON」での注意点として、会員登録限定いつでもポイント2倍(実施企業のみ)は、あらかじめ会員設定済みであれば対象となります。会員登録は「WAONアプリ」から行えますが、新規設定した場合、対象となるのは翌日10時以降となるため注意が必要です。
     
    チャージに関しては、オートチャージに設定できるカードはWAONの場合は、デビットカード除く国際ブランド付きのイオンカードのみです。nanacoの場合は、セブンカード・プラス、セブンカードのみです。
     
    なお、Apple Payで都度チャージする場合は、WAON、nanaco共に「‪Visa‬ブランド」のカードからはチャージすることができません。
     

    イオンが提供する電子マネー「WAON」

    Apple PayのWAON

    WAONはイオンが提供する電子マネーで、2022年10月現在、全国およそ108万3,000カ所で利用できます。WAONはイオングループ外での利用可能箇所が比較的多く、例えば、大手コンビニではセブン‐イレブン以外でも利用することができます。
     
    特定の地域を応援できるご当地WAONや、クラブやホームタウンを応援できるサッカー大好きWAON、ポイントの代わりにJALのマイルが貯まるJMB WAONなどさまざまな種類のWAONがあります。
     
    税込200円の支払いごとに1ポイントが貯まります。貯まるポイントは、店舗により「WAON POINT」「電子マネーWAONポイント」に区分されますが、チャージする際には、これらを一括してチャージすることが可能です。
     

    Apple Payの「WAON」利用方法

    すでに物理的なカードを所有している場合は取り込み可能

    現在利用している物理的なWAONカードが手元にある場合は、デバイスに取り込んでApple Payとして利用可能です。iPhoneの「Wallet」アプリでカード情報を取り込むことができます。
     
    Apple PayのWAON
     

    WAONアプリならご当地WAONなども新規発行可能

    WAONアプリからカードを新規発行する場合、グループ各社のデザインWAONを含む通常のWAONのほかに、ご当地WAON、サッカー大好きWAONも選択可能です。
     
    G.G WAONについては、新規発行はできないものの、手持ちの物理カードを「Wallet」アプリから取り込んで利用することができます。

     

    Apple PayのWAONへのチャージは「イオンカード以外のカード」も可能

    Apple PayのWAONにチャージする方法は、「イオンカード」、Mastercard・JCB・AMEXマークのクレジットカード・デビットカードなどの「Apple Pay」、そして「現金」の3種類です。
     
    これまで対応していなかった、イオンカード以外のカードからのチャージも、Apple Payでのチャージでは利用可能です。
     
    そのほかに「WAONアプリ」では、WAONの利用で貯まったポイントをチャージすることも可能です。
     

    WAONアプリWAONアプリ
    カテゴリ:ファイナンス
    現在の価格:無料

    ※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
     

    セブン&アイが提供する電子マネー「nanaco」

    Apple Payのnanaco

    nanacoはセブン&アイが提供する電子マネーで、2022年9月末現在、全国およそ101万7,000店で利用できます。nanacoは元々、セブン&アイグループ専用の電子マネーという要素が強く、グループ外での利用はあまり普及していませんでしたが、ここ数年で勢いを増しています。
     
    税抜200円の支払いごとに1ポイントが貯まります。ポイントの貯まり方は、店舗により「その場でポイントが貯まる店舗」「1カ月の利用分に対して、翌月まとめて付与される店舗」に区分されます。
     

    Apple Payの「nanaco」利用方法

    すでに物理的なカードを所有している場合は取り込み可能

    現在利用している物理的なnanacoカードが手元にある場合は、デバイスに取り込んでApple Payとして利用可能です。iPhoneの「Wallet」アプリでカード情報を取り込むことができます。ただし、取り込みが可能なのは、「虹色デザインのnanacoカード」に限られます。
     
    Apple Payのnanaco
     

    新規発行はnanacoアプリからのみ

    nanacoは「nanaco」アプリだけでなく、iPhoneの「Wallet」アプリからも新規発行が可能です。ただしWalletアプリで新しくApple Payのnanacoをつくる場合、発行時に最低金額1,000円のチャージが必要となります。
     
    また、「nanaco」アプリ独自の機能として、「お客様情報登録・変更」「センターお預りマネー・ポイントを反映」「前日分の履歴まで過去3か月分の履歴確認」があります。ちなみに、「Wallet」アプリでも利用履歴を確認することができ、こちらでは、「当日分の履歴まで50件分」を確認することができます。
     

    Apple Payのnanacoへのチャージは「セブンカード以外のカード」も可能

    Apple Payのnanacoにチャージする方法は、「セブンカード」、Mastercard・JCB・AMEXマークのクレジットカードなどの「Apple Pay」、そして「現金」の3種類です。

     
    そのほかに「nanaco」アプリでは、nanacoの利用で貯まったポイントを電子マネーに交換することも可能です。この際、センターお預かり分のポイントも合わせて交換することができます。
     

    nanaconanaco
    カテゴリ:ファイナンス
    現在の価格:無料

    ※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。

     
     
    Source:Apple PayのWAON, イオンリテール, Apple Payのnanaco
    (藤田尚眞)

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