スマホのGPSや加速度センサーで大麻使用をアルゴリズム検出〜米大学

iPhone フリー素材

iPhone フリー素材
 
日々持ち歩いているスマートフォンが“証言者”となるようです。米ニュージャージー州ラトガース大学の研究者が、スマートフォンのセンサーデータと機械学習を組み合わせることで、大麻を摂取したかどうかを高い精度で検出できるアルゴリズムを開発しています。

90%の精度で検出

血液や尿、唾液に変わって、被疑者のスマートフォンが大麻摂取の検出キットに早変わりする日も遠くなさそうです。ラトガース大学の研究チームは、週に2回以上大麻を使用していると回答した57人の成人を対象とし、研究実験を行いました。
 
参加者には30日間に渡り、1日3回のアンケートに答えてもらい、どう気分が高揚したか、最後に使用した時期、摂取量などを尋ねました。参加者は合計で451回の使用エピーソードを報告することとなりました。さらに参加者には、GPSデータと通話記録、加速度計のデータなど、スマートフォンのセンサーや使用統計を分析するアプリをダウンロードしてもらいました。
 
その結果アルゴリズムは、時間帯をみるだけで、大麻の影響下にあるかどうかを60%の精度で検出することができるようになったそうです。センサーデータだけでは67%、時間帯とセンサーデータの組み合わせで精度は90%にまで向上しました。

GPSや加速度センサーが重要な役割

大麻に酔っている間、使用者は比較的短い距離を移動する傾向にあるために、センサーのうちGPSが最も検出に役立ったそうです。また、加速度センサーもふらつきなど体の動きを測定するのに効果的でした。
 
研究チームの一員であるタミー・チュン教授は「スマートフォンのセンサーを使えば、大麻に酔っているかどうかを検知し、関連被害を減らすために最も効果的な時と場所で簡単な介入を行うことができる」と指摘します。
 
その他に同研究チームは、スクリーンオンの時間や文字入力速度、時間帯などをもとに、飲酒についても同様に高い精度で検出できるアルゴリズムを開発しています。
 
 
Source:CTVNews
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

[PR]オフィシャルサイト

目次