中国の新規制、14歳以下の子どもはTikTokを1日40分までに制限

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    青少年のインターネット依存症を深刻な問題と考え、中国政府は大規模な娯楽アプリの規制に乗り出しています。14歳以下の児童はTikTokを1日40分以下しか利用できないようにする措置が新たに採られ、物議を醸しています。

    個人と紐付けでアプリへのアクセスを制限

    中国政府は7月、深夜にスマートフォンを長々と利用しゲームで遊ぶことを抑制する「深夜のパトロール(零点巡航)」と呼ばれる新たなシステムを立ち上げました。ユーザーは登録時に本名登録と顔認証が求められ、拒むと自動的に未成年者と判断されます。
     
    中国では2019年以降、未成年者は夜22時〜翌朝8時でのゲームプレイが禁止されています。したがってこの新システムのもとでは、顔認証をパスしなければ、未成年は深夜にスマートフォンを手にしてもゲームで遊ぶことができません。
     
    こうした政策をさらに推し進めるべく、中国政府の意向によって、ByteDanceは新たに14歳以下の子どもがTikTokを利用する機会を大きく制限する措置を発表しました。規定に満たない14歳以下の子どもは、若者モード(Youth Mode)を通じてのみTikTokを利用でき、1日40分の制限時間が設けられています。時間をオーバーすると、アプリへのアクセスが禁止される仕組みです。

    厳格化で子どもは大人しく従うのか

    上述のパトロール以外にも、8月末には18歳未満のオンラインゲーム利用が、金土日の20時〜21時、学校が休みの間は1日1時間に制限するよう定めたことが明らかにされています。従来は未成年の場合、平日は90分、休日は3時間が上限でした。
     
    ちなみに未成年と言えるような年齢はとうに過ぎた筆者も、かつて和平精英(PUBG)を1日12時間以上遊んでいたところ、健康への悪影響を指摘する警告が表示されアプリへのログインができなくなったことがあります。
     
    無制約な個人の自由は怠惰に繋がりかねないと考えている中国は、積極的に介入することで、国力を上げていこうと考えているようです。親が子どもをしっかりと教育しないなら、代わりに国家が面倒を見てあげようというわけです。しかし、スマートフォンのゲームを禁止された子どもが大人しく机に向かうとは限らないことを、この政策を推し進める政治家たちもよく知っているのではないでしょうか。
     
     
    Source:PhoneArena,時事通信
    (kihachi)

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