ロシア、Appleなどに野党指導者のアプリ削除しなければ罰金科すと警告

ロシア 国旗

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ロシアのメディア監視当局が、アプリストアから野党指導者のアプリを削除しない場合、AppleとGoogleに罰金を科すとの意向を示しているようです。

「過激派を支援」と批判

問題となっているのは、野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏のスマート投票アプリ「Smart Voting」で、19日に差し迫ったロシア連邦議会選挙において、国内の与党に対抗する候補者へ戦術的に投票することを促す内容となっています。
 
「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、国内外で強い存在感を放つナワリヌイ氏がロシア政府にとって面白いわけもなく、同氏は昨年、何者かに毒を盛られて一時昏睡状態に陥っていました。
 
ロシアでマスメディアを監視・統制する組織であるRoskomnadzor(ロスコムナゾル)は声明を発表、「ロシアでは禁止されている過激派を組織したり、それに参加したりした場合は、刑事責任が問われる」と述べ、AppleとGoogleがストアからアプリを即刻削除するよう、改めて警告しました。さらに両社が拒否した場合、罰金を科すつもりであるとも強調しました。

Appleは現地法に従うのか

いくら現地法に従う態度を見せているとはいえ、ナワリヌイ氏が民主主義の旗手とあってはAppleやGoogleが今回、どこまでロシア政府の意向に従うかは不明です。
 
最近もAppleは、ロシア政府から独占禁止法に違反したとして、約9億ルーブル(約13億円)の制裁を受けています。また4月には、政府が承認した特定のアプリをデバイスにプレインストールするよう、スマートフォンベンダーに義務付けたばかりです。
 
 
Source:iMore,AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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