高出力のバイクエンジンなどの振動がiPhoneの内部カメラ機構を損傷する可能性

    Apple iPhone12 ゲーム AppleEvent 2020年10月

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    特定の振動数を持つ揺れにiPhoneがさらされた場合、デバイスのカメラ機構にダメージが生じる可能性がある、とAppleは新たなサポート資料を公開しました。

    大型バイクの振動でカメラのシステム性能が低下

    Appleは現地時間9月10日付けで、「オートバイのハイパワーエンジンのような振動にさらされると、iPhoneのカメラに影響が出る可能性があります」(Exposure to vibrations, like those generated by high-powered motorcycle engines, might impact iPhone cameras)と名付けたサポートページを公開しました。
     
    光学式手ブレ補正(OIS)もしくはクローズドループ方式のオートフォーカス(AF)を搭載したiPhoneのカメラレンズは、写真や動画の撮影時の動きや振動を相殺するため、ジャイロスコープおよび/または磁気センサーを使用しており、特定の振動数を持つ揺れによりダメージを受ける可能性があるとのことです。
     

    iPhoneに搭載されているOISやクローズドループAFシステムは、耐久性を考慮して設計されています。しかし、OISなどのシステムを搭載した多くの家電製品と同様に、特定の周波数範囲の高振幅の振動を長時間直接受けると、これらのシステムの性能が低下し、写真や動画の画質が低下することがあります。iPhoneを長時間の高振幅の振動にさらさないことをお勧めします。

    原付やスクーターでも長時間の使用を避けたほうが良い

    Appleは、高出力または大容量のモーターサイクルエンジンは、強烈な高振幅の振動を発生させ、その振動がシャシーハンドルを介して伝わるため、iPhoneの取り付けは避けたほうが良いとしています。
     
    原付やスクーターなど、エンジンの容積が小さい車両や電動車両にiPhoneを装着する場合は、iPhoneやOIS・AFシステムの破損のリスクを軽減するため、防振マウントの使用が推奨されています。また、さらなるリスク低減のため、長時間の使用は避けたほうが良いとのことです。
     
    9月上旬時点で、iPhoneを搭載して大型バイクに乗った男性が、わずか8マイル(約13キロ)の走行で、カメラがうまくフォーカスできなくなったと報告しています。
     


     
     
    Source:Apple via MacRumors
    (lexi)

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