Apple、同一労働同一賃金について議論する社内Slackチャンネルを停止

    Apple Park

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    Appleが同社内で従業員同士が同一労働同一賃金について議論する社内のSlackチャンネルを停止したと報じられています。これは社内のSlack利用規定に違反しているためとされますが、社内での従業員同士の議論を阻害するものとして問題視されています。

    ビジネスを遂行するために提供

    Appleは従業員同士が連携して仕事を進め、成果物を共有するために社内で利用できるSlackを提供しています。この社内で利用するSlackにAppleでの同一労働同一賃金を議論するためのチャンネルが作られたのですが、Appleはこのチャンネルを停止しました。Appleは「Slackはビジネスを遂行するために提供されたものであり、認められていない社内サークルや趣味の活動には使えない」としてチャンネルの停止理由を語っています。
     
    apple store スタッフ
     
    しかし社内Slackには犬、猫、ゲーム、おやじギャグに関するチャンネルなどの仕事以外で使われているものが許可されており、今回のAppleの判断が恣意的なものであると批判されています。この件に関して従業員側の弁護士は「同一労働同一賃金について議論することは、連邦、州、および地方の法律の下で保護された活動です」とし、「職場での同一労働同一賃金と多様性について話し合う従業員の機会を奪う試みは、明確な報復行為です」と非難しています。
     
    Appleは労働問題や昇進差別といった社内問題が他社に比べて少ないとされます。しかし今回のような従業員の権利を蔑ろにするような行為が継続するとすれば、社内に大きな問題を抱えている可能性はあります。Appleがこの問題に対してどのような行動に出るかは注目されるべきでしょう。
     
     
    Source:AppleInsider
    (KAZ)

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