2021年のインドスマートフォン市場は好調~JioPhone Nextが起爆剤に?

    インドのスマートフォン

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    多くの人口を抱えるインドはスマートフォンメーカーにとって魅力的な市場です。しかしながら、まだまだ5G通信対応端末の普及率が低く、フィーチャーフォンユーザーも多いというのが2020年までの実情でした。
     
    2021年にはこの状況が大きく変わり、5G通信対応端末の普及率もスマートフォンの普及率も大きく上昇しそうです。スマートフォンの普及には低価格端末のJioPhone Nextの発売が起爆剤となる可能性があります。

    2021年に5G通信対応スマートフォンが8倍に成長

    調査会社のCounterpointによると、2020年のインドのスマートフォン市場において5G通信対応端末が占める割合は3%未満でした。
     
    しかしながら、2021年には8倍以上に成長して3,200万台に達し、スマートフォン市場全体の19%を占めるようになるとのことです。
     
    インドにおける5G通信対応端末の価格は過去12カ月間で40%低下し、最も安い端末は200ドル(約21,975円)を下回っているといいます。
     
    また、インドでは5G通信への対応について、消費者の21%が次のスマートフォンを購入する際の優先事項の1つとしているとのことです。

    JioPhone Nextの発売でスマートフォンへの移行が加速?

    インドのスマートフォン市場全体を見ると、2021年に前年比14%増の1億7,300万台が出荷されるとみられています。
     
    インドスマートフォン市場の出荷台数の推移
     
    この大きな成長のカギとみられているのが、JioPhone Nextの発売です。
     
    インドでは現在、3億2,000万人のフィーチャーフォンユーザーがいるといわれており、これらのユーザーに対していかにスマートフォンへの移行を促すかが重要です。
     
    JioPhone Nextは50ドル以下で販売されるといわれており、価格面でフィーチャーフォンユーザーの気をひき、インドのスマートフォン市場成長の起爆剤となる可能性があります。

     
     
    Source: Counterpoint
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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