ソニー WF-1000XM4とAirPods Proの比較レビュー〜海外メディア掲載

AirPods Pro vs WH-1000XM4

AirPods Pro vs WH-1000XM4
 
発表されたばかりのソニー WF-1000XM4AirPods Proの比較レビュー記事を、AppleInsiderが掲載しました。

WF-1000XM4はAirPods Proより優れている?

AppleInsiderはiPhoneユーザーに対する訴求力という点で、ソニー WF-1000XM4の機能や性能が素晴らしくてもAirPods Proに打ち勝つのは難しいのではとしつつ、両製品の比較レビューを行いました。
 
筆者は先日、Bose QuietComfort Earbudsをレビューし報告しましたが、機能や音質、快適さで上回っても、iPhoneとの親和性、アプリの仕上がりという点でAirPods Proユーザーが乗り換えるほどではないと感じました。
 

両製品の仕様

 
両製品の主な仕様は、下記の通りです。
 

項目 WF-1000XM4 AirPods Pro
ケースの大きさ 1.8インチ x 0.9インチ x 2.4インチ
(45.7ミリ x 22.9ミリ x 60.1ミリ)
1.78インチ x 0.85インチ x 2.39インチ
(45.2ミリ x 21.6ミリ x 60.7ミリ)
バッテリー駆動時間(単体)
ノイズキャンセリングオン/オフ
8時間/12時間 4.5時間/5時間
バッテリー駆動時間(ケース併用) 24時間 24時間以上
Bluetooth Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.0
マイク デュアル・ノイズセンシングマイク
ビームフォーミング
骨伝導センサー
デュアル・ビームフォーミング
内向きシングル
センサー タッチセンサー デュアル光学センサー
モーション検知
加速度センサー
会話検知
フォースセンサー
耐水性能 IPX4 IPX4
価格(日本での販売価格) 税込33,000円 税込30,580円

 

ノイズキャンセリング性能:WF-1000XM4が優れる

 
WF-1000XM4の進化が奏功していると、AppleInsiderは評価しています。
 
ポリウレタンフォーム素材のイヤーチップと大きなドライバーにより、WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能と音質はAirPods Proを上回ると、同メディアはその理由を説明しています。
 
また、AirPods Proでは歩行中に本体と耳の穴が接触しあっているようなガサガサとしたノイズが入ることがあるが、WF-1000XM4では生じなかったと報告しています。
 

マイク:WF-1000XM4が優れる

 
WF-1000XM4は内向きと外向きの2つのマイクを搭載し、ユーザーの声を拾いやすいと評価しています。WF-1000XM4は2つのマイクを搭載しただけではなく、骨伝導センサーを搭載したことでノイズの多い環境でも正確にユーザーの声を拾い上げると評価しています。
 
また、会話中は自動的にノイズキャンセリングをオフにするスピーク・トゥ・チャットモードも使い勝手が良いとAppleInsiderは記しています。
 

音声アシスタント:互角

 
WF-1000XM4はGoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応、AirPods ProはSiriに対応しており、両者の間に明確な差はありません。
 

バッテリー駆動時間:WF-1000XM4が優れる

 
AirPods Proは24時間以上を標榜していますが、WF-1000XM4の実使用可能時間は互角だと、AppleInsiderが報告しました。
 
ただし、イヤーピース単体でのバッテリー駆動時間はWF-1000XM4の方が上回っています。長年使用してバッテリーが劣化すると、その差は一層際立つだろうとAppleInsiderが指摘しています。
 

接続性と耐水性能:互角

 
AirPods ProはiPhoneと簡単にペアリングできるが、WF-1000XM4はAndroidデバイスおよびWindows 10搭載PCと簡単にペアリングできる点で両者は互角だとAppleInsiderは評価しました。
 
耐水性能の点でも同様の評価です。
 

音質:機能は同等、LDACでWF-1000XM4が優れる

 
音楽再生時の音質に関し、AirPods Proの空間オーディオと、WF-1000XM4の360 Reality Audioは実質同じ機能だとAppleInsiderは評価、DSEE Extremeによる音質はAirPods Proを上回っているが、LDAC対応デバイスと接続すれば更に音質が向上すると評価しました。
 

価格や他の仕様:AirPods Proが安いがWF-1000XM4は2色を用意

 
販売価格はAirPods ProのほうがWF-1000XM4より安価ですが、WF-1000XM4の(ソニーストア以外での)実売価格がどうなるかは不明です。
 
本体のカラーはAirPods Proのホワイトのみに対し、WF-1000XM4はブラックとプラチナシルバーの2色が用意されています。

総合評価:スペックと性能だけならWF-1000XM4の圧勝

 
AppleInsiderは上記の評価項目を通じたレビューにおいて、スペックと性能だけならWF-1000XM4の圧勝だと評価しました。
 
その理由に、WF-1000XM4はLDACに対応し、ノイズキャンセリング性能に優れ、バッテリー駆動時間が長いことをあげています。
 
純粋に音質と性能にこだわるなら、WF-1000XM4を選択すべきとAppleInsiderは評価していますが、Apple製品との接続性や、「探す」アプリに対応するなど使い勝手の点ではAirPods Proも良い選択だと同メディアは補足しています。
 
AirPods Proの改良版となるAirPods Pro(第2世代)がWF-1000XM4と同じようなステムのない形状になり、2022年に発売されると噂されています。
 

 
 
Source:AppleInsider
(FT-729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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