AirTagが使う「探す」ネットワークで任意のメッセージが送信可能と研究者が報告

    「探す」ネットワーク ハッキング

    「探す」ネットワーク ハッキング
     
    AirTagが周囲のAppleデバイスと通信する「探す」ネットワークを使って、周囲のデバイスに任意のメッセージを送信することに成功した、とセキュリティ研究者のファビアン・ブロンライン氏が発表しました。

    「探す」ネットワークでメッセージを配信

    Appleの紛失防止タグAirTagは、周囲のAppleデバイスで形成される「探す」ネットワークとの暗号化された通信により、ユーザーのプライバシーを保護して場所を特定できるのが特徴です。
     
    セキュリティ研究者のファビアン・ブロンライン氏は、AirTagがやりとりする暗号化通信を装って、「探す」ネットワークを使って周囲のAppleデバイスに任意のメッセージを送信することに成功した、とブログで発表しました。
     
    同氏はブログで、「探す」ネットワークを介して自宅のMacに短いメッセージを届けることができたそうです。
     
    「探す」ネットワーク ハッキング
     

    すぐに悪用されるかは不明

    ブロンライン氏が公開した「探す」ネットワークを用いたメッセージ送信は、数キロバイトというごく小さいデータ量しか通信できず、すぐに悪用される危険性があるかは不明だ、と米メディア9to5Macは指摘しています。
     
    同氏は、「探す」ネットワークの通信はエンド・トゥ・エンドの暗号化が行われているため、Appleが対策を講じるのは難しいかもしれない、と指摘しています。

    AirTag内蔵プログラムが書き換え可能との報告も

    先日は、AirTagの内蔵プログラムを書き換えることで、紛失モードにしたAirTagにiPhoneやAndroidスマートフォンをかざした時に表示されるWebサイトを任意のものに変更できる、とセキュリティ研究者が報告しています。
     
     
    Source:Fabian Bräunlein via 9to5Mac
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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