2021年5月4日17:53公開 / 2021年5月4日21:20更新

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Apple「我々はAndroidになるつもりない」〜Epicとの裁判で

app store フォートナイト


 
世界的人気アプリ「フォートナイト」がApp Storeから取り下げられたことについて、Epic GamesとAppleの裁判が5月3日より始まりました。その中でApple側が「私たちはAndroidになりたくない」と発言し、注目が集まっています。

Apple税を改めて批判

App Storeでダウンロードされたアプリは、売上の30%をAppleに納めなければならない」とする“Apple税”に対し、Epic Gameが反旗を翻した結果、同社とAppleの双方が互いを提訴し合うのみならず、プラットフォーマーのあり方が問われる事態にまで発展しています。
 
5月3日から始まった裁判では、改めて両社の言い分が申し立てられました。
 
Epic Gamesは、App Storeが競争を阻害しており独占的で“Wall Garden(「塀で囲われた庭」の意)”であること、デベロッパーたちがAppleに手数料の支払いを強制されていること、30%の手数料が法外であることなどを指摘しました(ただし、Appleはサブスクリプションが一年経過していて、かつ収益が年間100万ドル≒1億円未満の事業者については手数料を15%に引き下げています)。Epic Gamesはこれらを踏まえ、iOSでサードパーティーのストアや、Appleの決済システム以外も認めるべきだとAppleに要求しました。

「Androidになるつもりはない」

これに対しAppleは、ユーザーが期待するようなセキュリティやプライバシー、信頼性、品質を提供する義務があるとして、App Storeを厳格にコントロールすることには理由があると反論しました。また、Appleは「Epicは我々にAndroidになるよう求めているが、そうなるつもりはない」と否定、正規のアプリストアを経由しない“野良アプリ(サイドロードアプリ)”の信頼性について疑問を呈しました。「我々同様に、我々の顧客も望んでいないのだ」
 
裁判は始まったばかりですが、裁判所側がオンライン傍聴者の発言をミュートできないトラブルが発生するなど、出だしから今後の波乱を予期させる展開となっています。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)

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iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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