Huawei、米国の制裁にもかかわらず2020年に増収増益を達成

Huaweiのロゴの画像

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アメリカからの制裁に苦しむHuaweiですが、中国での業績が好調だったため、2020年は増収増益を達成しました。しかしながら、アメリカ大陸での売り上げは大きく減少しています。

売上高が3.8%増加

Huaweiが発表した2020年の年次レポートによると、2020年の売上高は3.8%増の8,914億人民元(約15兆175億円)であったとのことです。
 
純利益も3.2%増の646億人民元(約1兆883億円)と、増収増益を達成しています。
 
この成長の理由としては、Huaweiの本拠地である中国での5G通信の展開が急速に進んだことが挙げられます。
 
また、ヨーロッパ、中東、アフリカでも5Gネットワークの展開が好調でした。

アメリカ大陸での収益は24.5%の急減

一方、アメリカ大陸での収益は24.5%減でした。たとえば、カナダは5Gの展開のためにHuaweiではなくSamsungを選んでいます。
 
また、コンシューマー部門も2020年に3.3%の増収を達成しているものの、スマートフォンの売り上げが中国でも減少しています。
 
これは、アメリカからの制裁によって十分な量のチップが確保できないためです。
 
Bloombergによると、2020年第4四半期(10月~12月)には、Huaweiの利益は初めて前年同期比で縮小しました。
 
Huaweiの幹部はこの制裁について、長い目で見ればアメリカの産業の評判と競争力を損なっていると語っています。

 
 
Source:Huawei, Bloomberg via The Verge
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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