Apple、マスコミに情報漏えいした元従業員を提訴


     
    Appleに11年勤務した元従業員が、企業秘密をマスコミに漏洩したとして、Appleに提訴されたことが判明しました。

    Appleの企業秘密を記者に漏洩

    現地時間3月11日に公開された裁判所文書を入手した米メディアAppleInsiderによると、AppleでMacBookの設計などに携わっていたサイモン・ランカスター氏は、社内会議で得られた情報やAppleの企業秘密を含む文書などを、報道関係者に漏らしていたとのことです。
     
    Appleはランカスター氏が、Apple退職後に転職したベンチャー企業について、その記者にメディアで「うまく」取り上げてもらうことを条件に、Appleの機密情報を渡していたと主張しています。

    「Project X」情報も

    Appleの調査によると、ランカスター氏はAppleから供給されたデバイスを使ってその記者に情報を流していただけでなく、実際に会ったりもしていたようです。同氏が漏洩した情報には、未発表製品の開発計画や、既存製品のアップデート予定なども含まれていました。
     
    Apple Carプロジェクトとして知られる「Project X」情報も漏らしていたようです。

    退職する日にも機密情報をダウンロード

    ランカスター氏はApple退職後、Arrisという研究開発企業に転職しています。
     
    AppleによるとArrisはAppleのベンダーであり、ランカスター氏はそこでもAppleの機密情報を引き続き入手、流出させていたようです。
     
    またAppleを退職したその日も、Appleの社内ネットワークから「相当な量」の機密文書を自分のパソコンにダウンロードし、Arrisへと持ち出していたとのことです。ランカスター氏は2008年から2019年11月1日までAppleに勤務していました。
     
    記者が同氏に最初に接触したのは2018年11月29日であるとのことです。記者の氏名は明かされていません。
     
     
    Source:AppleInsider
    (lunatic)

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