2020年第4四半期のアフリカ携帯電話市場は4.6%の成長 5Gはまだ0.7%の普及

    アフリカのスマホ市場

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    2020年第4四半期(10月~12月)におけるアフリカの携帯電話市場は前期比で4.6%の成長となりました。また、同四半期に出荷されたスマートフォンのうち5G通信対応機器の割合は、まだ0.7%しかないそうです。

    前期比では成長も前年比では減少したアフリカ市場

    調査会社のIDCによると、2020年第4四半期におけるアフリカの携帯電話市場は前期比で4.6%の成長でした。
     
    このうち、スマートフォンは0.7%の増加でしたが、フィーチャーフォンは7.6%の成長であったとのことです。
     
    前年同期比でみると、スマートフォンの出荷台数は5.5%の減少、フィーチャーフォンの出荷台数は8.0%の減少でした。
     
    通年でみると、2020年におけるアフリカの携帯電話市場は、上半期に新型コロナウイルスの影響を受けたこともあり、前年比10%減となりました。

    Transsionが半分近いシェアを獲得

    2020年第4四半期におけるスマートフォンのシェアをメーカー別にみると、Tecno、Itel、Infinixといったブランドを抱えるTranssionが48.2%のシェアを獲得してトップでした。
     
    続いて、Samsungが16.1%、Oppoが6.4%となっています。
     
    スマートフォンの平均販売価格は、ミッドレンジおよびハイエンドの価格帯で各メーカーが新モデルを出したため、前四半期比で5.6%増加したとのことです。
     
    特に、200ドル(約21,689円)~300ドル(約32,534円)の価格帯では出荷台数が43.7%増加しています。
     
    アフリカのスマートフォン市場の平均販売価格の割合の画像
     
    一方、Appleがターゲットにしている450ドル(約48,798円)超のレンジはまだまだ割合が小さいのが現状です。

    5G通信対応スマートフォンの割合は0.7%

    2020年第4四半期にアフリカで出荷されたスマートフォンのうち、4G通信対応の端末は83.9%を占め、3G通信対応端末も15.4%のシェアを獲得しました。
     
    一方、5G通信対応スマートフォンはまだ0.7%しかシェアがありません
     
    ただし、デバイス側ではほとんどのベンダーが5G通信対応モデルを市場に投入し始めており、コストが大幅に低下することが見込まれるため、今後は5G通信対応機器の成長が大幅に加速すると予想されます。
     
    2021年のアフリカのスマートフォン出荷台数は前年比2.9%増を見込んでいるとのことです。

     
     
    Source:IDC via Gizchina
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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