スマホ専用ブラウザアプリSmooz、サービス終了へ

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アスツールは12月23日をもって、同社が運営するスマートホン専用ブラウザアプリ「Smooz(スムーズ)」のサービスを終了すると発表しました。

Smoozがユーザーの閲覧情報を外部送信している

発端となったのはサイト「reliphone」による、Smoozがユーザーの閲覧情報すべてを外部送信しているという指摘です。
 
同サイトは「おすすめ記事機能を有効にしていると、サービス利用データの提供をオフにしていても、閲覧しているページのURL、タイトル本文の一部、説明文、そしてユーザーIDがアスツールのサーバーへと送信されている」との問題点を挙げていました。
 
アスツールはこれに対し12月17日に、
 

Smoozは、おすすめ記事をパーソナライズしブラウジング体験を快適なものとするために、行動履歴や検索履歴のデータを収集しております。ご利用者様のプライバシーを侵害するデータの収集を目的とするアプリではございません。
 
プライベートモード利用時または「サービス利用データの提供」をオフにした時には、サーバーへの全てのデータ送信を停止する設計にしておりましたが、弊社側で調査をしたところ、実際には一部の情報送信が止まっていないことが分かりました。

 
とコメント、「次のアプリ更新で、確実に全てのデータの送信が止まるように早急に改修をいたします」と説明していました。
 
その後アスツールはさらなる問題が見つかったとして、App Store、Google Playでの配信を停止しました。

急転直下、サービス終了へ

そして12月23日、「状況の確認と対策、原因調査を進めてまいりましたが、Smoozの提供を継続することは困難との結論にいたり、2020年12月23日をもってサービスを終了させていただきますことをご報告申し上げます」と発表、サービス終了という結果となりました

 
有料会員に対しては12月分からの利用料金の返金、交換可能なSmoozポイント所有者にはポイントの交換を行うとしています。
 
なお同社は、これまでに収集した利用者情報は、返金に必要な情報以外はすべて削除、返金対応が完了次第、全ての情報を削除するとし、収集したデータに関して悪用、個人情報の社外への流出は、現在のところ確認されていないと説明しています。

 
 
Source:Smooz,reliphone
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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