沖縄のドコモコールセンターで17名の新型コロナ陽性者、クラスターか
NTTドコモは12月12日、沖縄県のコールセンターで、15名に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たと発表しました。13日には陽性者が17名となったと情報を更新しています。
17名に陽性反応
ドコモの発表によると、同社の「あんしん遠隔サポート」を担当する沖縄県那覇市内のコールセンターで12月2日以降、複数の協力会社社員に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出ています。
12月2日に最初の陽性反応が確認されて以降、5日時点では計6名だった陽性者が、12日のドコモの発表時点では15名まで増加し、13日の午後1時時点では17名となっています。
ドコモは12月12日に対象のコールセンターを閉鎖し、233名のスタッフに対してPCR検査を順次実施しており、今後陽性者の数は更に増える可能性があります。
また現地メディアの琉球新報は「12月12日に15名の陽性が確認されたコールセンターが沖縄県にクラスター認定された」と報じており、企業名の言及はないものの、人数や判明時期等から、ドコモのコールセンターと推察されます。
歯磨きが感染拡大の原因?
琉球新報によると、コールセンターにおいて、洗面所で複数人が同時に歯磨きを行ったことが感染拡大につながった可能性があるとして、保健所が他フロアでの歯磨きや職場の換気などを指導しています。
ドコモのコールセンターでは、出勤時と昼食後の検温実施や、マスクの着用、アクリルフェンスの設置等の感染対策を実施していました。
ドコモは、今後は既存の感染拡大防止対策に加え、アクリルフェンス等を設置し、トイレでの歯磨き時等の飛沫防止策を実施すると発表しています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は様々な企業に影響を与えており、Appleのティム・クック最高経営責任者は「リモートワークは少なくとも2021年6月までは継続される可能性が高い」と言及しています。
ドコモは当該コールセンターの業務は複数拠点で対応しているため、顧客への影響は無いと表明していますが、今後日本全国での感染拡大が続いた場合は、各社のコールセンターの運営方法も変化する可能性があります。
Source:NTTドコモ, 琉球新報
(seng)