2020年、日本で最もダウンロード数が伸びたアプリは? App Annieが発表

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    アプリ市場分析会社のApp Annie Japanは12月10日、「アプリから振り返る2020年の消費者動向」を発表しました。

    新型コロナウイルスの影響で、アプリダウンロード数は前年比10%増

    2020年は新型コロナウイルスの影響により、外出自粛をはじめライフスタイルそのものが大きく変化した年となりました。消費者は、人とのつながり、仕事、学習、余暇時間の手段としてモバイル端末を利用する機会が以前よりも増えており、その影響はアプリ市場にも変容をもたらしています。
     
    2020年の世界全体のアプリ総ダウンロード数は、iOSとGoogle Playを合計して1,300億を突破する見込みです。モバイル市場はすでに成熟した市場ですが、新型コロナウイルスの影響で、ダウンロード数は前年比10%増の伸びを記録しています。
     
    また、アプリストアの消費支出も2020年全体で前年比25%増の1,120億ドルに達し、過去最高を更新する見込みとなっています。

    【非ゲームアプリ】ダウンロード数成長ランキング1位は「COCOA」

    日本における、非ゲームアプリのダウンロード数成長率ランキング1位は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」でした。日本は、世界の中でも国民の感染対策意識が特に高いことから、政府が推進するアプリが1位になった要因の一つと考えられます。
     
    ランキング2位は、オンライン会議などで使用する「ZOOM」でした。リモートワークの普及等で使用機会が増えた結果、ダウンロード数は2019年比で4倍近くになっています。
     
    他にも、外出自粛によるテイクアウトやフードデリバリーの需要が増加したことにより、「UberEATS」が9位にランクインするなど、コロナ禍に伴い伸長したアプリがランキングの主役になっていることがわかります。

    【非ゲームアプリ】支出額ランキング1位は「LINEマンガ」

    日本における、非ゲームアプリの支出額ランキング1位は、マンガアプリ「LINEマンガ」でした。他にも2位に「ピッコマ」、9位に「マンガBANG!」がランクインしており、TOP10のうち3つをマンガアプリが占める結果になりました。
     
    マンガアプリがランクインした要因としては、2020年に大ヒットした「鬼滅の刃」が読めること、各社が巣ごもり需要に合わせてコンテンツ無料開放などのキャンペーンを実施したことなどが考えられます。
     
    マンガアプリは、巣ごもり需要のピークを迎えた2020年3月に前年比70%増の約372万ダウンロードを記録しています。
     
    マンガアプリ以外では、サブスクリプション型の動画ストリーミングサービス「Abema TV」や、投げ銭ができるライブ配信アプリ「17 Live」「YouTube」なども支出が増えたアプリとなっています。
     
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    【ゲームアプリ】ダウンロード数成長ランキング1位は「トゥーンブラスト」

    日本における、ゲームアプリのダウンロード数成長率ランキング1位はパズルゲームの「トゥーンブラスト」でした。
     
    2位には、Nintendo Switchでも好調な「あつまれどうぶつの森」のアプリ版である「どうぶつの森 ポケットキャンプ」がランクインしています。
     
    また現在、世界のゲームアプリ市場では直感的にプレイできる「ハイパーカジュアルゲーム」と呼ばれるジャンルのゲームが人気ですが、こういったジャンルのゲームは日本においても主流となってきており、6位の「Push’em All!」や7位の「Brain Out」は2020年上半期に世界で最もダウンロード数が多いハイパーカジュアルゲームアプリです。

    【ゲームアプリ】支出額ランキング1位は「モンスターストライク」

    日本における、ゲームアプリの支出額ランキング1位は「モンスターストライク」でした。
     
    その他、躍進したアプリとしては、3位の「ドラゴンクエストウォーク」や10位の「プリンセスコネクト!Re:Dive」など、コアゲームの中でもRPGに分類されるゲームアプリが挙げられます。
     
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    Source:App Annie Japan
    Photo:pixabay-Pixelkult
    (kotobaya)

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