医療機器会社アライブコア、心電図関連特許侵害の疑いでAppleを提訴
Appleは常に特許侵害訴訟を抱えています。その多くはパテントトロールと呼ばれる実体のない企業(とはいえ侵害があれば多額の賠償金を支払うことになります)からの訴えなのですが、今回は医療機器メーカーとして実績のあるアライブコアからApple Watchの心電図機能について特許侵害の疑いで提訴されました。
心電図機能が対象
アライブコアが保有する特許は不整脈のモニタリングに関するもので、この特許技術には、健康状態の診断を支援するためのウェアラブルデバイスで測定したデータの使用が含まれます。また訴状によるとこの仕組みは斬新であり、ウェアラブルデバイスで特殊なセンサーを使用して既存の心拍モニタリング技術を改善する手段と方法であるとしています。
その上でアライブコア側は、こうした特許の存在をAppleは故意に侵害し続けていると訴えており、損害賠償の支払いなどを求めています。アライブコアの製品(上記写真)も持ち運び可能な測定器とスマートフォンを使い、手軽に心電図を測定できることが特徴であり、Apple Watch Series 4以降に搭載されている心電図機能とライバル関係にあるのは確かです。
今後、訴訟がどのように進んでいくかは不明ですが、アライブコア側の主張が認められればAppleは多額の損害賠償の支払いやApple Watchの心電図機能を制限しなくてはいけなくなる可能性はあります。Apple Watchに搭載されている心電図機能(心拍モニタリング機能)はすでに多くの命を救っており、訴訟の行方は気になるところです。
Source:AppleInsider
(KAZ)