ショーン・コネリーがスティーブ・ジョブズに送った手紙、というフェイクニュースが再燃

    Apple スティーブ・ジョブズ氏

    Apple スティーブ・ジョブズ氏
     
    俳優ショーン・コネリー氏が亡くなったのをきっかけに、Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏からの広告出演依頼を断った手紙というフェイクニュースが海外で再度注目を集めています。

    「AppleのCM出演辞退の手紙」が話題に

    映画「007」シリーズのジェームズ・ボンドなどで知られ、先日亡くなったショーン・コネリー氏が、1998年にAppleのコマーシャルへの出演依頼をしたスティーブ・ジョブズ氏に送った手紙とされる画像が、一部のTwitterの間で拡散されています。
     
    手紙は、以下のような内容です。
     

    スティーブ・ジョブズへ
     
    もう一度言おう。英語、わかるだろう?私は、Appleにも他の会社にも魂を売るつもりはない。あなたの言う「世界を変える」ことに興味もない。あなたには、私が必要なものも、欲しいものもない。あなたは、コンピュータのセールスマンだが、私はジェームズ・ボンドだぞ!
     
    くだらない広告になど出たら、私のキャリアはすぐに台無しになる。二度と連絡してこないでくれ。
     
    では。
     
    ショーン・コネリー

     


     

    ジェームズ・ボンドからの脱皮に必死だったコネリー氏

    タイプライターで打たれた手紙は、一見すると本物っぽく見えますが、元はユーモアサイトのScoopertinoによるフェイクニュースです。
     
    しかし、この手紙は2011年当時、Twitterを中心に大きな話題となり、先日のコネリー氏逝去にともない、一部で再び話題となっているようです。
     
    コネリー氏はジェームズ・ボンド役のイメージからの脱皮に努力しており、この手紙が書かれた1998年の当時には新たな境地を得ていました。そのため、自ら「ジェームズ・ボンド」と名乗ることは考えられません。
     
    同じ理由で、この手紙が話題となった2011年6月当時のCNETが掲載した画像の右下に「007」のロゴが使われているのも現実的ではありません。
     
    最後になりましたが、ショーン・コネリー氏のご冥福をお祈りします。
     
     
    Source:The Verge, CNET
    Photo:Apple
    (hato)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次