ピンを抜いて男性を助ける有名なゲーム広告、不当表示で禁止へ〜英国

Homescapes gardenscapes 広告 問題 表示

Homescapes gardenscapes 広告 問題 表示
 
誰もが一度は見たことのあるであろう有名なゲームアプリの広告が、広告と実際のゲーム内容に乖離があるとして、英広告業界の自主規制組織である広告基準協議会(Advertising Standards Authority:ASA)によって禁止されました。

ミスリードを招くとして禁止へ

燃え盛る炎や迫りくる棘を避けるため、パズルのようなピンを抜いて男性を助ける――スマートフォンのアプリ広告やFacebookなどで多くのユーザーが目にしたことのあるこのゲームは、Playrixの提供する「Homescapes」「Gardenscapes」というタイトルです。しかし、このゲームは広告とは似ても似つかない内容のため、数年前から世界中で問題が指摘されていました。
 
度重なる苦情を重くみた英広告業界の規制組織ASAは、消費者をミスリーディング(誤解)させるとして、この手の広告を禁止すると発表しました。
 
Playrixは以前から警告を受けていたものの、これまでは実際にゲーム内で広告で特集されているようなパズルもプレイできると反論していました。しかし、Homescapesでは何千ものゲームがレベルに応じて用意されていますが、そのうちミニゲームはわずか10種類で、該当のゲームは20レベル毎ことに1回プレイできるのみです。
 
HomescapesやGardenscapes内で用意されている大半のゲームは「3つ合わせ(Match three)」と呼ばれるタイプで、「Bejewelled(ビジュエルド)」や「キャンディークラッシュ」といった有名なゲームアプリと中身は同じです。
 
Homescapes gardenscapes 広告 問題 表示
 
これに対して「広告で取り上げられているゲームにアクセスするために、ユーザーは膨大な量の異なるゲームをプレイする羽目になる」とASAはコメント、「一連の広告はゲームを代表していない」として、Playrix側の主張を退けました。これによって該当の広告は今後少なくとも英国では公開されることはなくなります。また、Playrixは実際のゲームを反映した広告を作るよう命じられました。
 
あくまでも英ASAの命令であるため、日本を含む英国外ではこのアプリ広告が今後も表示されるかどうかは分かりませんが、他の規制組織も後に続くことを願う消費者は世界中に数え切れないほどいるでしょう。
 
 
Source:BBC
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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