全米調査で42%が「パートナーよりもスマホを選ぶ」と回答
スマートフォンとパートナー、どっちが大切か――比べるまでもなく夫だと答えるのは珍しいケースかも知れません。米国で行われた調査で、スマートフォンよりもパートナーを手放すことを選ぶ回答者の割合が40%を超え、注目を集めています。
パートナーよりも犬、犬よりもスマートフォン
今回の調査は、SMSマーケティングを手掛ける企業SimpleTextingが全米50州の1,000人のスマートフォンユーザーを対象に行われました。自分のスマートフォンを手元に置いておくためにどんな犠牲を払うか、あるいはどれだけ支払うかといった質問がなされ、比較対象として犬や性的交渉、休暇、パートナーが提示されました。
休暇はともかくパートナーと答える人間は少ないと思うかも知れません。しかし調査の結果、スマートフォンを1カ月手放すことよりも、同じ期間パートナーと離れ離れになることを選ぶと回答したユーザーが全体の42%(ミレニアル世代の場合は44%)を占めました。ちなみに犬は40%だったので、パートナーは“犬よりも容易に手放せる”というわけです。その他の結果は以下の通り。
- 47%:1カ月スマートフォンを手放すくらいなら、同期間は性的交渉を諦める
- 44%:5日スマートフォンなしで過ごすなら、同期間は陪審員の召喚に応じる
- 41%:1カ月スマートフォンが手元にないなら、同期間はTVや映画、音楽、ポッドキャストなしでいい
一時的だからこういった結果もあり得ると反論したくもなるでしょう。しかし調査では、永遠にスマートフォンなしで過ごす生活も質問されており、運動(エクササイズ)を永久に諦める代わりにスマートフォンを選ぶと回答した女性が54%、男性が42%に上りました。また全体の39%が、将来の休暇をすべて諦めてもいいと回答しました。
また、スマートフォンを手元に置いておくために年間幾らまで払えるかという質問に対しては、ベビーブーマー世代(1940年代後半〜1960年代前半生まれ)の66%が0ドル〜500ドル、17%が500ドル〜1,000ドル、10%が1,000ドル〜2,000ドルと回答しました。一方でミレニアル世代(1980年前半〜1990年後半生まれ)は、40%が0ドル〜500ドル、19%が500ドル〜1,000ドル、19%が1,000ドル〜2,000ドルと、ベビーブーマー世代よりもコストを受け入れることに積極的でした。
ちなみに回答者全体では、年間10,000ドル〜15,000ドルを支払うと答えた割合が12%でした。もちろん、実際に同じ事態に直面すれば結果が変わってくる調査ではありますが、こうした一連の結果をみれば、iPhoneがAppleに巨額の利益をもたらし続ける理由が分かるというものですね。
Source:SimpleTexting via DeseretNews
(kihachi)