PayPayでも不正出金が発生、ゆうちょ銀行は新規登録・チャージを停止
ソフトバンク系の大手電子決済サービス「PayPay」は、チャージを通じてゆうちょ銀行からの不正出金が発生していたことを発表しました。
ドコモ口座を通じた不正出金被害が拡大
9月以降、NTTドコモが提供する電子決済サービス「ドコモ口座」を通じた銀行預金からの不正出金被害が相次いでおり、ゆうちょ銀行や多くの地方銀行で被害が発生しています。
NHKによると、9月15日午前0時時点でドコモ口座を通じた不正出金の件数が143件、被害総額は2,676万円に上っており、提携銀行35行のうち27行が預金口座からドコモ口座へのチャージを停止する措置を実施しました。
ドコモ口座への被害では、NTTドコモとの携帯電話の契約が無い人の被害が続出しています。
PayPayでも不正出金が発生
時事通信社は9月15日、大手電子決済サービスのPayPayでも不正出金の被害が発生していたと報じています。ゆうちょ銀行は同日、PayPayへの新規登録、チャージを停止しました。
同日、高市総務相が記者会見において、ゆうちょ銀行にヒアリングを行った結果、ドコモ口座以外でも不正引き出しが発生していたことを明らかにしていました。
PayPayは9月15日、プレスリリースにより、2020年1月以降の8カ月間でゆうちょ銀行の預金から17件の不正出金が発生し、被害総額が約140万円となっていることを明らかにしました。
なお、PayPayは17件全てがユーザー保護の一環である全額補償制度の対象で、既に補償に向けた対応中であると説明しています。
PayPayは9月に本人確認を厳格化しており、9月以降はゆうちょ銀行での被害は確認されていない模様です。
PayPayはプレスリリースにおいて、不正発生率については0.00004%と少なく、システムによる不正検知や 24時間監視体制の構築等、不正防止に向けた取組を行っていると説明しています。PayPayは、被害に遭うことを防ぐため、ユーザー自身でも情報管理を強化してほしいと呼び掛けています。
Source:PayPay via 時事通信, NHK
(seng)