Teslaがスマートウォッチ開発の噂、マスクCEO本人が公式に否定

イーロン・マスク flickr フリー素材

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このところテック業界で注目を集めているTeslaが、新たにスマートウォッチを開発しているのではないかとする観測が浮上しています。これに対し、同社で最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏が公式に否定しました。

次世代技術のニューラリンク

先日はたった一日で25%も株価が下落したTeslaですが、それでも9月14日(現地時間)の終値は、年明けから4倍以上高い価格です。電気自動車(EV)や自動運転車の開発企業として知られるTeslaは、イーロン・マスクCEOの歯に衣着せぬキャラクターも相まって、テック市場の中でもAppleと並んで未来を牽引する企業として注目を集めています。とりわけ最近は、脳内にチップを埋め込む次世代技術「ニューラリンク」の開発にも携わっていることが判明し、単なる自動車企業としての枠を超えた成長が期待されています。
 
イーロン・マスク ニューラリンク tesla
 
ニューラリンクのチップには電極や血圧センサーが内蔵されており、健康データの管理が目的とされています。しかし、このニューラリンクが技術として確立し、市場に登場するのは当分先でしょう。だとすれば、健康データを管理する前段階として、TeslaがApple Watchのようなスマートウォッチをリリースするのではないか、といった見方が出るのも不思議ではありません。ニュースサイトCleanTechnicaは、中国企業のHuamiとTeslaが協力し、消費者向けデバイスとしてスマートウォッチを近いうちに発表する可能性があると報じました。

CEO自身が直々に否定

しかし、これについてイーロン・マスクCEO自身が反応、CleanTechnicaのツイートに直接「あり得ない」とリプライし、報道を真っ向から否定しました。彼によれば、スマートウォッチやスマートフォンは「過去の技術(yesterday’s technology)」である一方、ニューラリンクは「未来の技術」であるとのことです。
 


 
実際、今からスマートウォッチ市場に参入するメリットはないでしょう。市場で一強状態のApple Watch以外にも、FitbitやXiaomiといったコストパフォーマンスに優れたメーカーがしのぎを削っているため、よほど機能やデザインで革新性がない限り、消費者の関心を引くことは難しそうです。
 
 
Source:Teslarati,Clean Technica
Photo:Flickr-Daniel Oberhaus
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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