米警察官がApple Watchで救助要請、一命をとりとめる

    Apple Watch Series 5

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    米国のアリゾナ州で、容疑者から刺されて負傷した警察官が、Apple Watchで通信指令室と連絡を取ることで救助された事例が紹介されています。

    事件は今年2月に発生

    pinal sherrif
     
    米国アリゾナ州のピナル郡保安官事務所は現地時間9月11日、Twitterを更新し「通信指令室の担当者が適切な対応を行った結果、負傷した警察官の命を救うことができた」と発表しています。
     
    事件は今年2月に発生しており、対応を行った通信指令室のグロリア・ウィーラー氏がこのたび保安官事務所から表彰されています。

    事件の内容

    sheriff car
     
    現地メディアKVOAは、ピナル郡保安官事務所が投稿した動画を基に、事件の様子を報じています。
     
    ソーサ巡査部長は、現地時間2月5日の午前8時30分頃、重罪の容疑者を発見し追跡を開始しました。追跡中に通信指令室に警察無線で連絡し「犯人はナイフを持っている」と応援を要請しています。
     
    要請を受け、通信指令室のウィーラー担当は警察車両に対して応援派遣の準備を指示していましたが、詳細を伝える前にソーサ巡査部長からの無線連絡が途絶えてしまいました。ウィーラー氏は、無線連絡が途絶えたためソーサ巡査部長の携帯電話に複数回連絡しています。
     
    その時、ソーサ巡査部長は警察無線のマイクを落としてしまい、コール中の携帯電話をつかむ余裕もなく、指令室との連絡が取れない状態で犯人を追いかけていました。
     
    ソーサ巡査部長は偶然にもApple Watchを装着しており、その後ウィーラー氏からの電話をApple Watchで受信し、連絡を復活させることに成功しており、「手を後ろに回せ!」という犯人への呼びかけも記録されています。
     
    追い詰められた犯人は突然振り向き、ポケットから取り出したナイフで攻撃、ソーサ氏は足を刺されてしまいます
     
    刺し傷は動脈付近に達しており、ソーサ巡査部長は重傷を負ったことをApple Watchで報告し、ウィーラー氏は現地に救急車と応援要員を急行させるとともに、ソーサ巡査部長を励まし続けました。
     
    その後、ソーサ巡査部長は救急隊により救助され一命をとりとめており、このたびの表彰式でウィーラー氏と感動の再会を果たしています。
     
    ソーサ巡査部長は動画でのインタビューにおいて、Apple Watchの活用に言及するとともに、ウィーラー氏への感謝を述べています。
     
    犯人追跡時の実際の音声や、表彰の様子を記録した動画はピナル郡保安官事務所のTwitterで公開されています。
     


     
     
    Source:Pinal County Sheriff’s Office / Twitter via KVOA
    Photo:Pinal County Sheriff’s Office / Twitter
    (seng)

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